家族旅行の通信で最初に決めるのは、「何人で行くか」ではなく「何台分必要か」です。子どもがスマホを持っていなければ、大人の人数分だけで足りることも多くあります。ただし子どもがタブレットを使う場合や、はぐれたときの連絡手段を考えると、必要な台数は変わります。この記事では年齢別の考え方と、家族に合う選び方を整理します。
家族での海外旅行は、決めることが多くなります。
子どもの分の航空券、食事、移動手段。通信のことまで手が回らないという方も多いのではないでしょうか。
しかも調べ始めると、こんな疑問にぶつかります。
「うちは4人家族だけど、4つ買う必要があるの?」
結論から言うと、その必要はないことがほとんどです。
子どもがスマホを持っていなければ、通信が必要なのは大人の端末だけだからです。
ただし、それだけでは決められない部分もあります。
子どもがタブレットを使うのか。はぐれたときにどう連絡を取るのか。この2つで答えが変わってきます。
そこでこの記事では、家族構成に合わせた台数の考え方から整理していきます。
- 何台分が必要かの考え方と、年齢別の目安
- 家族に向いている通信手段と、台数で変わる損益分岐
- 子どものタブレットへの繋ぎ方と、移動中の動画対策
- はぐれたときへの備えと、出発前の準備リスト
まずはご家族の年齢と、持っていく端末を思い浮かべてみてください。
それだけで、必要なものはかなり絞り込めます。
家族旅行の通信、何台分必要?
家族旅行では、人数分ではなく「通信が必要な端末の数」で考えます。
4人家族でも、必要なのは2台分ということも珍しくありません。
通信手段を調べ始めると、つい「家族の人数」で数えてしまいがちです。
しかし実際に必要なのは、それとは別の数え方です。
人数と端末数は違う
大人であれば、1人1台スマホを持っているのが一般的でしょう。
そのため人数=端末数になります。
ところが子どもが一緒だと、この前提が崩れます。
- 両親+未就学児2人/通信が必要なのは大人2台分。子どもは自分の端末を持ちません
- 両親+小学生2人/基本は大人2台分。子どもの端末は状況によります
- 両親+中学生+小学生/中学生がスマホを持っていれば、2〜3台分を検討します
- 両親+高校生2人/それぞれがスマホを持つため、4台分に近づきます
同じ4人家族でも、必要な台数は2台から4台まで幅があります。
判断基準:まず「誰が自分のスマホを持っているか」を数えてみてください。
そこが出発点になります。
年齢別に見る必要な台数
子どもの年齢によって、考え方が変わります。
| 子どもの年齢 | 自分の端末 | 台数の考え方 |
|---|---|---|
| 未就学児 | 持たないことがほとんど | 大人の人数分で足りる |
| 小学生 | キッズ向けの携帯を持つことも | 基本は大人の人数分。海外対応かは要確認 |
| 中学生 | スマホを持ち始める年代 | 別行動の有無で判断します |
| 高校生以上 | 自分のスマホを持つことが多い | 人数分に近づきます |
ここで注意したいのが小学生の行です。
- 海外での利用に対応していない場合がある/国内向けのサービスとして提供されていることがあります
- 契約内容を確認する/渡航前に、契約中のキャリアで調べておきましょう
- 使えない前提で計画する/確認できない場合は、使えないものとして備えるほうが安全です
- 代わりの連絡手段を決めておく/はぐれたときの約束事は、後ほど解説します
「子どもが携帯を持っているから大丈夫」と考えていると、現地で連絡が取れないという事態になりかねません。
判断基準:子どもの端末が海外で使えるかは、出発前に必ず確認してください。
使えない場合の対策は、あらかじめ決めておきましょう。
タブレットを持っていく場合
子連れ旅行では、タブレットを持参する家庭も多いでしょう。
移動中に動画を見せるためです。
ここで押さえておきたいのが、タブレットの多くはWi-Fi専用モデルだという点です。
- Wi-Fi専用モデルは単体で通信できない/SIMやeSIMを入れられない機種がほとんどです
- 繋ぐならテザリングかポケットWiFi/親のスマホから回線を分けるか、機器を借りる方法があります
- セルラーモデルなら単体でも使える/SIMやeSIMに対応した機種もあります
- そもそも通信が必要かを考える/動画を見るだけなら、事前のダウンロードで足りることが多いでしょう
最後の項目が、実はいちばん現実的な解決策です。
移動中に見る動画を出発前にダウンロードしておけば、通信そのものが不要になります。
この方法については、後ほど詳しく解説します。
まず数えるのは「通信が必要な端末」
ここまでを踏まえて、数え方を整理します。
- 大人の人数を数える/それぞれがスマホを持っているはずです
- 自分のスマホを持つ子どもを加える/中高生など、実際に使う場合のみ
- タブレットは原則として数えない/事前ダウンロードやテザリングで対応できます
- 合計が「通信が必要な端末数」/この数をもとにプランを選びます
多くの家族では、この数が人数より少なくなります。
たとえば両親と小学生2人の4人家族なら、必要なのは2台分。
費用の見積もりも、この数で計算することになります。
- 家族旅行では、人数ではなく通信が必要な端末の数で考える
- 子どもが未就学児や小学生なら、大人の人数分で足りることが多い
- キッズ向け携帯は海外で使えない場合がある。出発前に確認する
- タブレットは事前ダウンロードで対応できるため、原則として数えない
【比較】家族に向いているのはどれ?
アジア圏なら台数にかかわらずeSIMが安くなりやすい一方、タブレットを多用するならポケットWiFiにも利点があります。
費用だけでなく、親のスマホのバッテリーも判断材料になります。
必要な台数が分かったところで、どの方法が家族に合うかを見ていきましょう。
3つの方法を家族の視点で比べる
海外でネットを使う方法は、大きく3つです。
| 比較項目 | eSIM | ポケットWiFi | 現地SIM |
|---|---|---|---|
| 費用のかかり方 | 端末の数だけかかる | 1台で複数の端末を繋げる | 端末の数だけかかる |
| タブレットに繋ぐ | 親のスマホからテザリング | そのまま繋げる | テザリング |
| 親のスマホのバッテリー | テザリング時は消耗が早い | 影響が少ない | テザリング時は消耗が早い |
| 準備のしかた | 出発前にオンラインで完了 | 予約して受け取りに行く | 到着後に購入と設定 |
| 持ち物 | 増えない | ルーターと充電器 | 増えない |
| 受け取り・返却 | 不要 | 必要 | 不要 |
このうち現地SIMは、子連れ旅行では選びにくいでしょう。
到着後にショップを探して手続きする必要があり、子どもを連れた状態では負担が大きいためです。
- 海外レンタル型/旅行期間だけ借りるタイプ。この章で扱っているのはこちらです
- 国内モバイルWiFi/月額契約で、日本国内での利用が中心のサービスです
- 名前が似ているので注意/海外で使うならレンタル型を選ぶか、対応エリアを確認してください
- 用途が違う/国内モバイルWiFiは、自宅や外出先で日常的に使うためのものです
台数で変わる損益分岐
実際の金額で比べてみましょう。
前提を揃えます。5日間の旅行で、行き先はアジア圏(韓国・台湾・タイなど)を想定します。
- eSIM/3GBクラスで1台あたり1,000円前後。アジア圏では700円台のプランもあります
- ポケットWiFi/1日あたり1,500円程度が相場とされています。5日間で1台7,500円ほど
- 同時接続の台数/多くのサービスで5台程度までとされています
- 別途かかる費用/補償プランへの加入料や返却時の送料がかかる場合があります
| 必要な台数 | 家族構成の例 | eSIM | ポケットWiFi |
|---|---|---|---|
| 2台 | 両親+小さな子ども | 約2,000円 | 約7,500円 |
| 3台 | 両親+中学生 | 約3,000円 | 約7,500円 |
| 4台 | 両親+高校生2人 | 約4,000円 | 約7,500円 |
| 5台 | 三世代旅行など | 約5,000円 | 約7,500円 |
※2026年7月時点の一般的な相場をもとにした試算です。行き先・サービス・プランにより変動します。
アジア圏の5日間では、どの台数でもeSIMが安くなる計算になりました。
ただしこの結果は行き先によって変わります。
欧米など単独プランの価格が高い地域では、差が縮まる可能性があります。
ポケットWiFiが向く家族、eSIMが向く家族
費用だけでは決められない部分もあります。
ポケットWiFiの利点として見落とされがちなのが、親のスマホのバッテリーです。
子連れ旅行では、親のスマホが写真撮影・地図・支払い・子どもの動画とフル稼働します。
ここにテザリングが加わると、電池の減りはさらに早くなるでしょう。
- 写真と動画の撮影が多い/子どもの様子を撮る機会が増えます
- 地図を開いている時間が長い/ベビーカーの通れる道を探すなど、確認が増えます
- 子どもに動画を見せる/待ち時間や食事中に使うこともあるでしょう
- テザリングを常時オンにすると消耗する/これらに加わると、1日持たない可能性があります
判断基準:タブレットを長時間使う予定があるなら、ポケットWiFiも検討する価値があります。
ただし後述する事前ダウンロードを使えば、この問題は大きく減らせます。
組み合わせるという選択肢
実はどちらか一方を選ぶ必要はありません。
家族の場合、組み合わせるほうが合理的なケースもあります。
| 組み合わせ | 内容 | 向いている家族 |
|---|---|---|
| eSIM+事前ダウンロード | 大人はeSIM。子どもの動画は出発前に保存 | もっとも一般的で費用も抑えられる |
| eSIM+テザリング | 大人はeSIM。必要なときだけタブレットを繋ぐ | タブレットを使う時間が短い家族 |
| 容量を分ける | よく使う親は大きめ、もう1人は小さめ | 使い方に差がある家族 |
| eSIM+ポケットWiFi | 親はeSIM、子ども用にルーターも借りる | タブレットを長時間使う家族 |
もっとも現実的なのは1つ目でしょう。
大人がeSIMを持ち、子どもの動画は事前に保存しておくという形です。
判断基準:まずは大人の分をeSIMで用意するところから考えてみてください。
そのうえで、子どもの端末をどうするかを決めるとまとまりやすくなります。
- アジア圏の5日間では、どの台数でもeSIMが安くなる試算になった
- ただしタブレットを長時間使うなら、ポケットWiFiにも利点がある
- 子連れ旅行では親のスマホがフル稼働するため、バッテリーも判断材料になる
- 大人はeSIM、子どもの動画は事前ダウンロードという組み合わせが現実的
子どもの端末と、はぐれたときへの備え
子どもの端末で動画を見るなら、出発前のダウンロードがもっとも確実です。
通信を使わずに済むうえ、機内でも見られます。
ここからは、子連れ旅行ならではの2つの課題を扱います。
ひとつは移動中の過ごし方。もうひとつははぐれたときの備えです。
移動中の動画は事前ダウンロードが基本
飛行機、電車、送迎の車。
子連れの旅行では、移動時間をどう過ごすかが大きな課題になります。
動画を見せるという方法が一般的ですが、現地で通信しながら見るのは効率が悪いのが実情です。
- 機内でも見られる/飛行機の中では、そもそも通信できません
- 通信量を使わない/動画は1時間で300〜500MB程度を消費します
- 電波の悪い場所でも止まらない/トンネルや山道でも快適に見られます
- 親のスマホのバッテリーを使わない/テザリングが不要になります
とくに1つ目は見落とされがちです。
長時間のフライトこそ動画が必要な場面ですが、機内では通信できません。
つまりどの通信手段を選んでも、事前ダウンロードは必要ということになります。
- 動画配信サービスの作品/多くのサービスに一時保存の機能があります
- 音楽やオーディオブック/寝かしつけに使う場合も同様です
- ゲームアプリ/オフラインで遊べるものを入れておきましょう
- 絵本アプリなど/年齢に合わせて用意しておくと安心です
判断基準:移動時間の長さに合わせて、少し多めに保存しておくのがコツです。
往路と復路の両方で必要になることも忘れないようにしましょう。
子どものタブレットに繋ぐ3つの方法
それでも現地で通信が必要になる場面はあります。
その場合の選択肢を整理します。
| 方法 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| ホテルのWi-Fi | 宿にいる間だけ繋ぐ | 外では使えない。費用はかからない |
| 親のスマホからテザリング | 必要なときだけ回線を分ける | 親のバッテリーが減る。容量も共有 |
| ポケットWiFi | ルーターに繋ぐ | 親のバッテリーに影響しない。レンタル費用がかかる |
多くの家庭では、1つ目と2つ目の組み合わせで足りるでしょう。
宿にいる間はホテルのWi-Fi、外出中に必要になったらテザリングという使い分けです。
判断基準:タブレットを使うのが宿の中と移動中だけなら、追加の契約は不要です。
事前ダウンロードとホテルのWi-Fiで対応できます。
はぐれたときにどうするか
ここからは安全面の話です。
子連れの海外旅行で、多くの方が不安に思うのが「はぐれてしまったらどうしよう」という点でしょう。
対策は子どもがスマホを持っているかどうかで変わります。
- ✕連絡手段がない/通信手段を用意しても、子ども側から連絡はできません
- ✕だから事前の約束が重要/はぐれたときにどうするかを、出発前に決めておきます
- ✕通信手段では解決しない/この点は、プランを選ぶ以前の準備になります
正直に書くと、これは通信手段で解決できる問題ではありません。
だからこそ、アナログな備えが有効になります。
- その場から動かないと約束する/はぐれたら動かずに待つ、と伝えておきます
- 集合場所を毎回決める/施設に入る前に「はぐれたらここ」と共有しておきましょう
- 連絡先を書いた紙を持たせる/親の名前と電話番号、宿泊先を書いておきます
- 誰に助けを求めるか教える/お店の人や警察官など、具体的に伝えておきます
- その日の服装を写真に撮っておく/人に説明するときに役立ちます
最後の項目は、意外と忘れがちですが効果的です。
毎朝1枚撮っておくだけで、いざというときに正確に伝えられます。
判断基準:子どもが端末を持っていないなら、これらの準備を優先してください。
通信プランの検討より先にやっておく価値があります。
位置情報の共有を使う場合
子どもが自分のスマホを持っている場合は、選択肢が広がります。
位置情報を共有するアプリを使えば、お互いの居場所を確認できます。
- 子どもの端末にも通信が必要/位置情報の送信には通信を使います
- 出発前に設定して動作を確認する/現地で設定しようとすると手間取ります
- バッテリーの消耗に注意/位置情報を常時オンにすると電池の減りが早くなります
- 圏外では使えない/電波が届かない場所では位置が更新されません
1つ目が重要です。
位置情報の共有を使うなら、子どもの端末にも通信手段が必要になります。
つまり必要な台数が1つ増えるということです。
判断基準:中高生など、子どもが自分のスマホを持っていて別行動もありうるなら、その分も用意しておく価値があります。
小さめの容量でも、位置情報と連絡には十分でしょう。
- 移動中の動画は事前ダウンロードが基本。機内では通信できないため必須
- タブレットは、ホテルのWi-Fiとテザリングの併用で足りることが多い
- 子どもが端末を持っていない場合、はぐれ対策は通信手段では解決しない
- 位置情報を共有するなら、子どもの端末にも通信が必要になる
失敗しない家族向けプランの選び方|5つのポイント
家族向けのプランは「対応エリア」「テザリング」「容量と有効期限」「データ追加」「サポート」の5点で比較します。
子連れでは、2つ目のテザリングが効いてきます。
必要な台数と方法が決まったら、実際にプランを選んでいきます。
ポイント①:行き先が対応エリアに入っているか
最優先で確認すべき項目です。
家族旅行で注意したいのが、複数の場所を訪れる場合です。
- ハワイなど、島をまわる旅程/アメリカ本土と同じプランで使えるかは、サービスによって異なります
- ヨーロッパで複数国をまわる/訪問予定国がすべて対象に入っているかを確認します
- 乗り継ぎで別の国に降りる/待ち時間が長いなら、その国も対象か見ておきましょう
- リゾートと都市部を移動する/同じ国内なら1つのプランで足ります
判断基準:購入前に対応国リストで行き先を確認してください。
家族全員分をまとめて買う場合、間違えると全員に影響します。
ポイント②:テザリングができるか
家族旅行では、この項目が特に重要です。
理由は明確で、子どものタブレットに繋ぐ可能性があるためです。
- 子どものタブレットで調べものをする/地図や施設情報を大きい画面で見たいとき
- 宿のWi-Fiが弱いとき/部屋によっては届きにくいこともあります
- 子どもの端末の通信が切れたとき/一時的に親の回線を分けられます
- 祖父母が同行しているとき/設定が難しい場合、繋いであげる場面もあるでしょう
プランによってはテザリングに対応していないこともあります。
購入前に必ず確認しておきましょう。
判断基準:子どもの端末を持っていくなら、テザリング対応は必須の条件と考えてください。
ポイント③:容量と有効期限
家族旅行では、使い方に差が出ます。
| 誰の端末か | 使い方 | 容量の目安 |
|---|---|---|
| 主に使う側の親 | 地図・調べもの・撮影・テザリング | 多めに確保する |
| もう片方の親 | 連絡・撮影が中心 | 控えめでも足りることが多い |
| 子ども(中高生) | 連絡・SNS・調べもの | 使い方によって判断する |
家族全員が同じ容量である必要はありません。
地図やテザリングを担当する親だけ、大きめのプランにするという選び方ができます。
- 到着日と出発日も1日として数える/「現地5日間」でも6〜7日になることがあります
- 時差で日付が変わる/日本を出た日と現地の到着日がずれる場合があります
- 起算のタイミングを確認する/「購入日から」「読み込んだ時点から」「現地で接続してから」の3タイプがあります
- 迷ったら長めを選ぶ/家族分となると差額は増えますが、足りなくなるリスクは避けたいところです
ポイント④:データを追加購入できるか
家族旅行では、見積もりが外れやすいという事情があります。
子どもの機嫌や体調によって、予定していなかった調べものが発生するためです。
- 近くの病院や薬局を探す/子どもの体調が急に変わることもあります
- 予定を変更して別の場所を探す/子どもが疲れて予定通りに動けないこともあるでしょう
- ベビーカーで通れる道を調べる/地図を何度も確認することになります
- おむつ替えや授乳ができる場所を探す/小さい子ども連れでは頻繁に発生します
追加できるサービスなら、控えめなプランから始められます。
足りなくなったときに、その場で買い足せる安心感があります。
判断基準:データ追加ができるかは、家族旅行では特に確認しておきたい項目です。
ポイント⑤:サポート体制
家族分をまとめて用意する場合、設定する台数も増えます。
そのぶんつまずく可能性も高くなると考えておきましょう。
- 日本語で問い合わせできるか/設定でつまずいたときに頼りになります
- チャットなど、すぐ使える手段があるか/子どもを待たせている状況では、早く解決したいものです
- 設定マニュアルを出発前に保存する/通信できない状態では、サポートページも開けません
- 家族全員を同じサービスにそろえる/手順が共通になり、1つの窓口で対応できます
最後の項目は、家族ならではの工夫です。
1台で設定できれば、残りは同じ手順をなぞるだけで済みます。
【結論】家族旅行なら「X GLOBAL SIM」
ここまでの5つをバランスよく満たしているのが、X MOBILEが提供するX GLOBAL SIMです。
200以上の国と地域に対応しており、購入から設定までオンラインで完結します。
1つのアカウントで複数のプランを管理できるため、家族分をまとめて手配しやすいのが特徴です。
| 対応国・地域 | 200以上。韓国・台湾・アメリカ・ヨーロッパ各国などに対応 |
| 複数国の周遊 | 対応。ヨーロッパ周遊は33ヶ国が対象(1GB/7日間 529円〜) |
| 申し込み方法 | オンライン完結。空港での受け取りや帰国後の返却が不要 |
| 使用回線 | 渡航先の現地大手キャリアの回線を使用 |
| 電話番号 | データ通信専用。日本の番号での着信やSMS受信は維持できる |
| 利用条件 | eSIM対応端末とSIMロック解除が必要 |
料金の例を挙げます。
| 行き先 | プラン例 | 料金 |
|---|---|---|
| 韓国 | 3GB/15日 | 1,235円 |
| 台湾 | 3GB/7日 | 1,059円 |
| タイ | 3GB/30日 | 1,059円 |
| アメリカ | 1GB/7日 | 706円〜 |
※2026年7月時点の公式サイト掲載料金です。最新の料金・プラン内容・対応国は公式サイトでご確認ください。
アジア圏なら、1台あたり1,000円前後。
両親2人分でも2,000円台で用意できる計算です。
- 受け取りも返却も不要。子どもを連れて空港カウンターに並ぶ必要がない
- 着陸して機内モードを解除すれば使える。到着直後の移動に困らない
- 1つのアカウントで管理できるため、家族分をまとめて手配しやすい
- 日本の電話番号での着信とSMS受信を維持できる
- 足りなくなったらアプリから追加購入できる
購入前に、行き先が対応エリアに入っているかとテザリングの可否を確認してください。
必要な台数分をまとめて購入すれば、準備は完了です。
出発前の準備リスト
家族分の通信準備は、出発の1週間前までに始めておくと余裕を持って進められます。
設定する台数が増えるぶん、早めに動くのが安心です。
やること自体は多くありませんが、家族分となると台数が増えます。
時期ごとに整理しておきましょう。
1週間前までにやること
この時期にやっておきたいのは、時間がかかる可能性がある作業です。
- 通信が必要な端末を数える/大人の人数に、スマホを持つ子どもを加えます
- それぞれの端末がeSIMに対応しているか確認する/台数分すべて確認しておきます
- SIMロックの解除状況を確認する/1台でも未解除だと、当日慌てることになります
- 子どもの端末が海外で使えるか確認する/キッズ向け携帯は対応していない場合があります
- 行き先が対応エリアに入っているか確認する/島をまわる旅程はとくに念入りに
時間がかかるのは3つ目のSIMロック解除です。
家族の端末は購入時期がバラバラなことも多く、1台だけ未解除というケースもあります。
判断基準:この5つが済んでいれば、あとは前日でも間に合います。
前日までにやること
準備の中心となる作業です。
家族分をまとめて済ませてしまいましょう。
- 必要な台数分のeSIMを購入し、それぞれ読み込む/自宅のWi-Fiで落ち着いて作業します
- 設定マニュアルと問い合わせ先を保存する/親の端末に残しておけば十分です
- 子どもの端末に動画をダウンロードする/移動中に見るぶんを、多めに入れておきます
- 訪問先のオフラインマップをダウンロードする/圏外でも地図が見られます
- 宿の住所と予約情報を画像で保存する/到着後の移動で使います
3つ目は、子連れ旅行では特に重要です。
機内では通信できないため、事前に落としておかないと見られません。
- 端末の空き容量を確認する/動画は容量を使うため、足りないとダウンロードできません
- 充電しておく/出発前日に満充電にしておきましょう
- イヤホンを準備する/機内や公共の場所では必要になります
- モバイルバッテリーを用意する/子どもの端末と親の端末、両方の充電が必要です
安全面の準備もこの時期に
通信の準備とあわせて、はぐれたときの備えも済ませておきましょう。
- 連絡先を書いた紙/親の名前と電話番号、宿泊先を書いてポケットに入れておきます
- 位置情報の共有設定/子どもがスマホを持っているなら、日本にいるうちに設定して動作確認しておきます
- 約束事の確認/はぐれたら動かずに待つ、誰に助けを求めるかを伝えておきます
- 子どもの写真/旅行中は毎朝、その日の服装を撮っておくと役立ちます
これらは通信手段があってもなくても必要な準備です。
プランを選ぶのと同じくらい、優先して取り組む価値があります。
現地に着いてからやること
準備が済んでいれば、やることは2つだけです。
覚えることは1つだけです。
日本の回線はオフ、現地のeSIMはオン。
子連れでは、着陸してすぐ使える状態にしておくと安心です。
送迎の確認やタクシーの手配を、子どもを待たせずに済ませられます。
繋がらないときの確認順序
現地で繋がらないときも、慌てる必要はありません。
- 機内モードをオン→オフに切り替える/回線を探し直すため、これだけで繋がることが多くあります
- eSIM回線がオンになっているか/「モバイル通信」の一覧で確認します
- eSIM側のデータローミングがオンになっているか/もっとも多い設定漏れです
- データ通信の利用先がeSIMになっているか/日本の回線のままだと繋がりません
- 端末を再起動する/ここまでで解決しない場合に試します
- ネットワークを手動選択する/自動選択をオフにして、現地の事業者を選び直します
家族で複数台あるなら、他の端末が繋がっているかを比べてみるのも有効です。
- 全部繋がらない/その場所が圏外の可能性があります。移動して試しましょう
- 1台だけ繋がらない/設定の問題である可能性が高いでしょう
- 繋がっている端末でサポートに連絡できる/複数台ある強みです
- 一時的にテザリングで対応する/解決するまでの間、回線を分けられます
APN設定という手順が必要になることもあります。詳しくはAPN設定ガイドをご覧ください。
- 時間がかかるのはSIMロック解除。台数分すべて1週間前までに確認する
- 子どもの端末には、移動中に見る動画を前日までにダウンロードしておく
- はぐれたときの備えも、同じ時期に済ませておく
- 日本の回線はデータローミングをオフ、現地のeSIMはオン
よくある質問
-
Aその必要はないことがほとんどです。家族旅行では人数ではなく「通信が必要な端末の数」で考えます。子どもが自分のスマホを持っていなければ、必要なのは大人の分だけです。たとえば両親と未就学児2人の4人家族なら、必要なのは2台分。両親と小学生2人の場合も、基本は2台分で足ります。一方、両親と高校生2人のようにそれぞれがスマホを持つ家族では、4台分に近づきます。数え方は、大人の人数に「自分のスマホを実際に使う子ども」を加えるだけです。タブレットは事前ダウンロードやテザリングで対応できるため、原則として数えなくて構いません。
-
Aまず考えたいのは、そもそも通信が必要かという点です。移動中に動画を見せるのが目的なら、出発前にダウンロードしておけば通信は不要になります。飛行機の中では通信できないため、この準備は避けて通れません。容量の節約にもなり、親のスマホの電池も使いません。現地で通信が必要な場合の選択肢は3つあります。宿のWi-Fiに繋ぐ方法がもっとも費用がかからず、子どもがタブレットを使うのは宿でくつろぐ時間が中心になりがちです。次に親のスマホからテザリングする方法がありますが、親の容量から減り電池の消耗も早くなります。3つ目がポケットWiFiで、設定なしで繋がる代わりに機器の持ち運びが必要です。
-
A子どもが自分の端末を持っていない場合、これは通信手段では解決できない問題です。だからこそ、通信に頼らない備えが有効になります。用意しておきたいのは5つ。はぐれたらその場から動かないと約束すること、施設に入る前に毎回集合場所を決めること、親の名前と電話番号と宿泊先を書いた紙を持たせること、お店の人や警察官など誰に助けを求めるかを具体的に教えておくこと、そして毎朝その日の服装を写真に撮っておくことです。最後の項目は忘れがちですが、人に説明するときに正確に伝えられます。子どもがスマホを持っているなら位置情報の共有も使えますが、子どもの端末にも通信手段が必要になる点に注意してください。
-
A海外での利用に対応していない場合があります。国内向けのサービスとして提供されていることがあるため、渡航前に契約中のキャリアで確認してください。確認できない場合は、使えないものとして計画を立てるほうが安全です。「子どもが携帯を持っているから連絡が取れる」と考えていると、現地で困る可能性があります。使えない場合は、集合場所を決めておく、連絡先を書いた紙を持たせるといったアナログな備えを用意しておきましょう。なお中高生で自分のスマホを持っていて、単独行動する予定があるなら、その子の分の通信も用意することを検討してください。
-
A行き先によります。アジア圏の5日間で試算すると、eSIMは1台あたり1,000円前後、ポケットWiFiは1日1,500円程度が相場なので5日間で7,500円ほど。この条件では2台でも5台でもeSIMのほうが安くなる計算です。ポケットWiFiは1日単位で料金がかかるため、日数が長くなるほど差が開きます。ただし欧米ではeSIMの単価が上がるため、差は縮まります。また費用以外の面では、ポケットWiFiにも利点があります。タブレットが設定なしで繋がること、子どもの端末がeSIM非対応でも使えること、親のスマホのバッテリーを温存できることです。子連れでは親のスマホが写真・地図・支払いでフル稼働するため、この点は判断材料になるでしょう。
-
Aその必要はありません。eSIMは端末ごとに購入するため、使い方に合わせて別々の容量を選べます。家族では使い方に差が出ることが多く、地図の確認やテザリングを担当する親は多めに、もう片方の親は控えめでも足りることがあります。子どもがスマホを持っている場合も、使い方によって判断すればよいでしょう。全員分をまとめて大容量にする必要はなく、必要なところだけ厚くするほうが無駄がありません。なおデータを追加購入できるサービスなら、控えめなプランから始められます。子連れ旅行では病院を探す、予定を変更するなど想定外の調べものが発生しやすいため、追加できるかは確認しておきたい項目です。
行き先が決まっている方へ|国別の詳しい情報
準備の方向性が決まったら、行き先ごとの事情も確認しておきましょう。
料金の相場や通信環境、国によっては特有の注意点があります。
- ハワイ/家族の人数別コスト比較と、島ごとの電波事情をまとめました
- インドネシア(バリ)/IMEI登録制度と、ヴィラ滞在での通信環境を解説しています
- フィリピン・マレーシア・ベトナム
通信手段そのものをもう少し詳しく比べたい方は、初めての海外旅行の通信手段もあわせてご覧ください。
設定でつまずいたときは、APN設定ガイドが役立ちます。
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なお本記事で触れたとおり、「ポケットWiFi」には海外レンタル型と国内モバイルWiFiの2種類があります。
旅行から帰ったあと、子どもの動画視聴や自宅のネット環境も見直したいという方は、下記もあわせてご覧ください。
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