ベトナム旅行のeSIMは、3〜5日の旅行なら合計1〜3GB程度が目安で、短期プランなら1,000円前後から選べます。ポケットWiFiのような受取・返却は不要で、出発前にQRコードを読み込んでおけば現地到着後すぐに使えます。この記事では日数別の料金相場、必要な容量、そして購入から現地で繋がるまでの使い方を順番に解説します。
ハノイの旧市街、ホーチミンのバイクの波、ダナンとホイアンの街並み。
ベトナムは南北に長く、1回の旅行で複数の都市をまわる人が多いのが特徴です。
そして移動が多い旅ほど、ネットが繋がっているかどうかが体験の質を左右します。
Grabでバイクタクシーを呼ぶ、屋台のメニューをカメラで翻訳する、次の街への移動を調べる。
どれもオンライン前提の行動です。
とはいえ、いざ通信手段を選ぼうとすると「eSIM?ポケットWiFi?現地SIM?」で手が止まりますよね。
eSIMは受け取りも返却も不要で手軽ですが、プランの幅が広く、1GBから無制限までバラバラ。
はじめて選ぶ人ほど、どれを買えばいいのか判断しにくいのが正直なところです。
そこでこの記事では、ベトナム旅行でeSIMを選ぶときに押さえたいポイントを、次の順番で整理していきます。
- eSIM・ポケットWiFi・現地SIMの違いと、ベトナム旅行にはどれが向いているか
- 日数別の料金相場と、価格差が生まれる理由
- 地図やGrabの使い方から逆算した必要なギガ数の目安
- 購入からQRコード読み込み、現地で繋がるまでの具体的な使い方
ハノイ市内だけの滞在と、ハロン湾やサパまで足を伸ばす旅では、選ぶべきプランが変わります。
その判断基準も含めて解説していきます。
ベトナム旅行のeSIMとは?ポケットWiFi・現地SIMとの違いを比較
ベトナム旅行のeSIMとは、スマホ本体に内蔵されたSIMにデータプランを書き込んで使う、カード不要の通信手段です。
オンラインで購入してQRコードを読み込むだけで開通するため、空港での受け取りも帰国後の返却も発生しません。
ベトナムでネット環境を用意する方法は、大きく「eSIM」「ポケットWiFiレンタル」「現地SIMカード」の3つです。
ノイバイ国際空港(ハノイ)やタンソンニャット国際空港(ホーチミン)には通信各社のカウンターがあり、現地SIMを買う人も一定数います。
ただ、ベトナムで複数都市をまわる旅程では、最初の1回の判断がその後の移動すべてに影響します。
到着直後にネットが使えるかどうかで、初日の動きやすさが大きく変わるということです。
eSIMとは?物理SIMとの違いをかんたん解説
eSIM(イーシム)は「Embedded SIM=組み込み型SIM」を略した呼び名です。
従来のSIMは小さなICチップをトレイに差して使いますが、eSIMはそのチップがスマホ内部にあらかじめ入っており、契約情報だけをダウンロードして書き換える仕組みになっています。
| 比較項目 | eSIM | 物理SIMカード |
|---|---|---|
| 入手方法 | オンライン購入・QRコード発行 | 空港カウンターや店頭で受け取り |
| 準備できる場所 | 日本にいるうちに完了できる | 現地に到着してから |
| 手続き | 購入時にオンラインで完結 | 購入時にパスポートの提示・登録が必要 |
| 日本のSIMの扱い | 入れたままでOK | 抜いて保管が必要 |
| 複数都市の移動 | 同じプランのまま国内どこでも使える | 同じく使えるが、SIMの紛失リスクが移動のたびに増える |
| 必要な条件 | eSIM対応端末・SIMロック解除 | SIMロック解除 |
判断基準:日本の電話番号を旅行中も残したいなら、eSIMを選ぶ明確な理由があります。
物理SIMを抜かずに追加できるため、日本の番号で着信を受けながら、データ通信だけをベトナムのeSIMに切り替える使い方ができるからです。
ホテルや航空会社からの連絡を日本の番号で受けたい人には、この違いが効いてきます。
eSIMと物理SIMの違いをさらに詳しく知りたい方は、物理SIMとeSIMの比較記事もあわせてご覧ください。
ポケットWiFiレンタルとどっちが得?
1人旅ならeSIM、3人以上でシェアするならポケットWiFiが向いています。
判断の軸は「何人で、どう動くか」の1点です。
ベトナムでポケットWiFiを選ぶときに考えたいのが都市間移動との相性です。
ハノイからダナン、ホーチミンへと国内線や夜行バスで移動する旅程では、ルーター本体とモバイルバッテリーを常に管理し続けることになります。
荷物を置いてどこかに移動する場面が多いほど、機器を持たないeSIMのほうが気楽です。
現地SIMと比べたメリット・デメリット
ベトナムの空港では、到着ロビーで現地SIMを購入できます。
スタッフが設定まで対応してくれる安心感がある一方、購入時にパスポートの提示と利用者登録が必要で、手続きに時間がかかります。
到着便が重なる時間帯は列ができることもあり、所要時間が読みにくいのが難点です。
判断基準:空港からホテルまで配車アプリで移動する予定なら、eSIMが圧倒的にスムーズです。
現地SIMは開通がカウンターに着いてからになるため、それまではネットが使えません。
一方、ベトナムの電話番号がどうしても必要な人や、対面で開通まで面倒を見てほしい人には、現地SIMの安心感が上回ることもあります。
ベトナム旅行でeSIMが向いている人・向いていない人
ここまでを踏まえて、タイプ別に整理します。
自分がどちらに当てはまるか確認してみてください。
- ✓1〜2人旅で、それぞれ自分のスマホを使いたい
- ✓ハノイ・ダナン・ホーチミンなど複数都市をまわる
- ✓到着後すぐに配車アプリでホテルへ向かいたい
- ✓日本の電話番号での着信を旅行中も残しておきたい
- ✓ベトナムのあと他の国にも寄る、または今後も海外旅行の予定がある
- ✕スマホがeSIMに対応していない(確認方法はH2⑤で解説します)
- ✕3人以上で常に一緒に行動し、1台をシェアしたい
- ✕設定を自分で行うのが不安で、対面サポートを受けたい
- ✕ベトナムの電話番号でSMS認証や現地への発信が必要(詳しくはH2④で解説します)
あわせて確認しておきたいのがSIMロックの解除状況です。
キャリアで購入した端末はロックがかかっている場合があり、そのままでは海外eSIMを開通できないことがあります。
出発直前に気づくと間に合わないおそれがあるため、早めにチェックしておきましょう。
他の渡航先を検討中の方は、韓国旅行のeSIMおすすめ・台湾旅行のeSIMおすすめ・タイ旅行のeSIMおすすめの記事もあわせてご覧ください。
ベトナムeSIMの料金相場はいくら?日数・容量別の目安
ベトナムeSIMの料金相場は、3〜5日の短期プランで1,000〜2,000円程度が一つの目安です。
無制限プランでも5日間で2,000円台から選べるケースがあり、東南アジア圏のなかでは比較的手が届きやすい価格帯です。
ベトナムeSIMの特徴は、1日単位で購入できるサービスがあることです。
2泊3日の弾丸旅行でも、必要な日数ぶんだけを買えば無駄が出ません。
一方で、7日以上の滞在になるとパック料金のほうが割安になるケースが多くなります。
つまり滞在日数によって「日割りで買うか、パックで買うか」の最適解が変わるということです。
なお本記事の金額は2026年7月時点の一般的なレンジです。申し込み前に必ず公式サイトで最新の料金を確認してください。
ベトナムeSIMは日数別にいくら?3日・5日・7日の料金レンジ
まず日数別の相場を押さえましょう。
ベトナムは南北に長く、都市を1つだけ訪れる短期旅行から、周遊型の1週間以上まで幅があります。
| 滞在日数 | 容量制プランの目安 | 無制限プランの目安 | こんな旅程向け |
|---|---|---|---|
| 3日間 | 数百円台〜1,500円程度 | 1,500〜2,500円程度 | ハノイまたはホーチミン単独の弾丸旅行 |
| 5日間 | 1,000〜2,000円程度 | 2,000〜3,000円程度 | 都市+近郊(ハロン湾・ホイアンなど) |
| 7日間 | 1,500〜2,500円程度 | 3,000〜4,000円程度 | ハノイ〜ダナン〜ホーチミンの縦断周遊 |
| 15日〜30日 | 2,500〜5,000円程度 | 5,500〜8,500円程度 | 長期滞在・出張・ワーケーション |
※2026年7月時点の一般的な価格レンジです。提供会社・回線・キャンペーンにより変動します。
判断基準:目安として、3〜5日の短期旅行なら1〜3GB、1週間以上の滞在なら5GB以上または無制限を選ぶと大きく外しません。
そのうえで、1日あたりの単価に換算して比べると割高なプランを見抜きやすくなります。
- 3〜5日の短期滞在/1日単位で買えるサービスなら、必要な日数だけ購入して無駄をなくせる
- 7日以上の滞在/パック料金のほうが1日あたりの単価が下がるケースが多い
- 迷ったら両方を比較/同じ日数で「日割り合計」と「パック価格」を並べて安いほうを選ぶ
なぜ料金に差が出る?価格を左右する3つの要素
同じ「ベトナム5日間」でも、数百円のプランと3,000円のプランが並んでいます。
この差はおおむね次の3点で説明できます。
- 容量タイプ(容量制か無制限か)
「3日間で1GB」のような容量制は安く、期間中使い放題の無制限は高くなります。容量制は上限を超えると大きく減速するため、使い方との相性が重要です。 - 使用する回線(Viettel/Vinaphone/Mobifone)
ベトナムの大手3社のどれを使うかで卸値が変わります。カバーエリアの広さにも差があるため、地方まで行く旅程では回線名の確認が欠かせません。 - 付帯する機能(電話番号・テザリング・サポート)
現地の電話番号が付くプランや、24時間の日本語サポートが付くサービスは、そのぶん価格に反映されます。
特に見落とされやすいのが3つ目のサポート体制です。
eSIMは開通作業を自分で行う商品なので、初めての人ほど「困ったときに日本語で聞ける窓口があるか」が実質的な価値になります。
数百円の差でトラブル時の安心を買えるなら、そちらを選ぶ判断も十分合理的です。
「安すぎるプラン」で注意したいポイント
比較サイトを眺めていると、驚くほど安いプランが目に入ります。
もちろん優良なものもありますが、条件を確認せずに買うと現地で困ることがあります。
申し込み前に、以下の5点をチェックしましょう。
- ✕容量超過後の速度/上限を超えると最大128kbps程度まで落ちるプランがあり、地図の読み込みも厳しくなる
- ✕「無制限」の定義/1日あたりの高速通信に上限が設けられているかを確認する
- ✕テザリングの可否/不可のプランや、別枠の上限が設けられているプランもある
- ✕有効期間の起算日/購入日からか、開通日からかで実質日数が変わる
- ✕サポート窓口/日本語対応か、現地から使える連絡手段があるか
とくに容量超過後の速度は、実際の使い勝手を大きく左右します。
128kbps程度まで落ちると、テキストのやり取りはできても、地図アプリや配車アプリの読み込みはかなり待たされる状態になります。
移動の多いベトナム旅行では、これが痛手になりやすい点は覚えておきましょう。
- 3日間なら数百円台〜2,500円程度、5日間なら1,000〜3,000円程度が目安
- 3〜5日なら1〜3GB、1週間以上なら5GB以上または無制限が基準
- 短期は1日単位の購入、7日以上はパック料金のほうが割安になりやすい
- 安いプランほど、容量超過後の速度とテザリング条件の確認が重要
ベトナムeSIMは何GB必要?容量の目安を使い方別に解説
ベトナム旅行のeSIMは、地図と配車アプリが中心なら1日あたり0.5〜1GB、動画視聴やSNS投稿もするなら1日1〜2GBが目安です。
必要な容量は滞在日数よりも「現地での使い方」で決まります。
プラン選びで最後まで迷うのが、この容量ですよね。
少なすぎれば現地でギガ切れ、多すぎれば余らせて損。
ただアプリごとの消費量を知っておけば、必要量はかなり正確に見積もれます。
ベトナム特有の事情としては、都市間の移動時間が長いことが挙げられます。
国内線や夜行バス、寝台列車での移動中に動画を見るかどうかで、必要な容量は大きく変わります。
1日あたりのデータ消費量はどれくらい?アプリ別の目安
旅行中によく使うアプリの消費量を、まず押さえておきましょう。
数字は一般的な目安で、画質設定や電波状況によって変動します。
| 使い方 | データ消費の目安 | ベトナム旅行での使用頻度 |
|---|---|---|
| メッセージアプリ(テキスト) | ごくわずか(1日数MB程度) | 高い(宿やツアーとの連絡にも使う) |
| 地図アプリでのルート検索 | 1時間あたり数MB〜10MB程度 | 非常に高い |
| 配車アプリ(Grab等) | 地図表示と位置情報の送受信で継続的に消費 | 非常に高い(毎日の移動手段) |
| 翻訳アプリ(カメラ翻訳) | 画像を送信するため1回あたり数MB程度 | 中〜高(屋台・食堂のメニュー) |
| SNSのタイムライン閲覧 | 1時間あたり200〜300MB程度 | 高い |
| 写真・動画のアップロード | 1本あたり数十MB〜数百MB | ハロン湾・ホイアンなどで増えやすい |
| 動画視聴(標準画質) | 1時間あたり300〜500MB程度 | 都市間の長距離移動中に一気に増える |
表のとおり、ギガを一気に消費するのは「動画」と「SNSのスクロール」です。
地図と配車アプリだけなら、1日0.5GBでも足りることが多くなります。
判断基準:ハノイ〜ダナン〜ホーチミンのように都市を移動する旅程なら、移動時間ぶんの動画視聴を上乗せして計算してください。
夜行バスや寝台列車で数時間動画を見るなら、それだけで1〜2GB消えます。
3日旅行・5日旅行なら何GB?日数別の推奨容量
アプリ別の目安を日数に落とし込むと、次のようになります。
| 滞在日数 | 地図・Grab中心 | SNS投稿も多め | 都市間移動+動画も使う |
|---|---|---|---|
| 2泊3日 | 1〜2GB | 3GB前後 | 3〜5GBまたは無制限 |
| 3泊4日 | 2〜3GB | 3〜5GB | 5GB前後または無制限 |
| 4泊5日 | 3GB前後 | 5GB前後 | 無制限プラン推奨 |
| 7日以上 | 5GB前後 | 7〜10GB | 無制限プラン推奨 |
H2②でも触れたとおり、3〜5日の短期旅行なら1〜3GB、1週間以上なら5GB以上または無制限というのが一つの基準です。
上の表は、その基準を使い方別に細かく分けたものだと考えてください。
- ✓日本での月間データ使用量を、日数で割って1日あたりを出す
- ✓その数字に、移動時間ぶんの動画視聴を上乗せする
- ✓合計が2GB/日を超えそうなら、無制限プランのほうが安くなることが多い
- ✓ホテルのWi-Fiを併用する前提なら、1段階下げても足りることが多い
ギガを使い切らないための節約テク5つ
容量制プランを選んだ場合、事前の準備でかなり消費を抑えられます。
出発前にできることと、現地でできることを分けて整理しました。
判断基準:このうち1と2を実行するだけで、容量プランを1段階下げられるケースがあります。
とくに移動時間の長い周遊型の旅程では、動画の事前ダウンロードが最も効く節約策です。
無制限プランを選ぶべきなのはどんな人?
容量を計算するのが面倒、あるいは計算しても不安が残る。
そんな場合は無制限プランを選ぶほうが、結果的に満足度が高くなります。
- 複数都市をまわる人/移動時間が長く、車内・機内での消費が読みにくい
- 配車アプリで毎日移動する人/ギガ切れが「移動できない」に直結する
- リアルタイムでSNS投稿をしたい人/ストーリーズやライブ配信は消費量を読みにくい
- テザリングでPC・タブレットを繋ぐ人/出張やワーケーションではほぼ必須
- 残量を気にするストレスを避けたい人/千円前後の差で解決するなら安い投資
ただし、無制限プランでも「完全な使い放題」とは限らない点に注意してください。
1日あたり一定量を超えると速度が大きく制限されるタイプがあります。
申し込み前に「1日あたりの高速通信の上限」が明記されているかを必ず確認しましょう。
- 地図・Grab中心なら1日0.5〜1GB、SNS投稿が多いなら1日1GB以上が目安
- 2泊3日なら1〜3GB、4泊5日なら3〜5GBが一つの基準
- 都市間移動が多い旅程は、移動時間ぶんの動画視聴を上乗せして計算する
- 移動中に見る動画を日本でダウンロードしておけば、消費を大きく抑えられる
失敗しないベトナムeSIMの選び方|5つの比較ポイント
ベトナムeSIMは「使用回線」「訪問エリア」「テザリング条件」「有効期間の起算日」「サポート体制」の5点で比較すると失敗しにくくなります。
料金だけで決めると、地方で繋がらない・出発前に日数を消費してしまうといったトラブルにつながりやすいためです。
ここまでで相場と必要な容量は見えてきたはずです。
次は、実際にプランを並べて比べるときのチェック項目を整理します。
どれも申し込みページに書かれている情報なので、慣れれば1〜2分で確認できます。
ポイント①:どの回線を使う?Viettel・Vinaphone・Mobifone
ベトナムの通信網は、Viettel(ベトテル)・Vinaphone(ビナフォン)・Mobifone(モビフォン)の大手3社が中心です。
eSIMサービスはこのいずれかの回線を借りて提供しているため、どの回線を使うかで実際の速度や繋がりやすさが変わります。
ハノイやホーチミンの市街地であれば、どの回線でも観光に困ることは少ないでしょう。
ただし地方や山岳エリアに向かうほど、カバレッジの差が体感に表れやすくなります。
- 申し込みページの「使用回線」「提携キャリア」欄を探す
- Viettel/Vinaphone/Mobifoneのいずれかが明記されているか確認する
- 記載がない場合は、問い合わせるか別のサービスを検討する
判断基準:回線名を公開していないサービスは避けるのが無難です。
特に南北を移動する周遊型の旅程では、どのエリアでどの電波を掴むのかが読めないままになってしまいます。
ポイント②:都市だけ?地方まで行く?エリアで変わる選び方
ベトナムは南北に長く、行き先によって求められる条件がはっきり変わります。
ハノイ市内で完結する旅と、サパやハロン湾まで足を伸ばす旅では、優先順位が違うということです。
| 旅程タイプ | 主な行き先 | 優先したい条件 |
|---|---|---|
| 都市完結型 | ハノイ旧市街・ホーチミン市内 | 価格重視でOK。市街地はどの回線でも観光には十分な速度が期待できる |
| 近郊への日帰り型 | ハロン湾・ニンビン・メコンデルタ | 移動時間が長く消費が増えるため、中容量以上が安心 |
| ビーチ・古都型 | ダナン・ホイアン・フーコック島 | 写真と動画の投稿が増える。大容量または無制限を優先 |
| 山岳・地方型 | サパ・ハザン・ムイネー | 電波が弱くなる区間がある。回線名が明記されたサービス+オフラインマップの併用 |
判断基準:山岳エリアや長距離の陸路移動を含むなら、価格より回線のカバレッジを優先し、あわせてオフラインマップを準備してください。
どのサービスを選んでも、電波が届かない区間は必ず存在します。
ポイント③:テザリングは使える?条件の見分け方
意外と見落とされるのがテザリングです。
テザリングとは、スマホの通信を経由してPCやタブレットをネットに繋ぐ機能のこと。
出張でノートPCを使う人や、同行者の端末を一時的に繋ぎたい人には欠かせません。
- そもそも許可されていないプランがある/申し込みページに明記がない場合は要確認
- 無制限でも別枠の上限がある/「テザリングは1日◯GBまで」と制限されているケース
- PCを繋ぐと消費が跳ね上がる/OSやアプリの自動更新で一気に容量を使う
判断基準:同行者とデータをシェアしたい場合は、テザリングの上限まで確認が必要です。
「無制限だから全員で使える」と考えていると、想定と違う結果になることがあります。
ポイント④:有効期間はいつから?起算日の確認方法
短期旅行で最も痛い失敗がこれです。
eSIMの有効期間には「購入日から起算」「QRコードを読み込んだ時点から起算」「現地の回線に接続した時点から起算」の3タイプがあります。
たとえば7日間プランを出発の5日前に購入し、その場でQRコードを読み込んだとします。
起算がQRスキャン時点のタイプなら、ベトナムに着いた時点で残り2日ということが起こり得ます。
- ✕申し込みページで「有効期間はいつから始まるか」を必ず確認する
- ✕QRスキャン起算なら、読み込みは出発当日の朝に行う
- ✕現地接続起算なら、出発の数日前に設定を済ませておいてOK
- ✕不安なら、有効期限に余裕のあるプラン(30日間など)を選ぶ
判断基準:数百円の差なら有効期限が長いプランを選ぶのが安全策です。
期限に余裕があれば、そもそもこの問題は起きません。
ポイント⑤:開通はどうやる?手順とサポート体制をチェック
eSIMは、購入後にQRコードを読み込んで自分で開通させる商品です。
ここが現地SIMやWiFiレンタルとの一番大きな違いで、初めての人がつまずきやすいポイントでもあります。
| 確認項目 | 見るべき内容 |
|---|---|
| 設定マニュアル | iPhone/Android別の手順があるか。画像や動画つきだとなお良い |
| サポート言語 | 日本語で問い合わせできるか |
| 問い合わせ方法 | チャット・メール・アプリ内サポートなど、現地から使える手段があるか |
| 対応時間 | ベトナムと日本の時差は2時間。日本時間の営業時間がほぼそのまま使える |
| データ追加の可否 | 容量を使い切ったとき、アプリなどから追加購入できるか |
判断基準:eSIMが初めてなら、価格差が数百円程度なら日本語サポートが手厚いサービスを選ぶほうが満足度は高くなります。
現地で繋がらないまま半日を潰すコストのほうが、はるかに大きいためです。
【結論】ベトナムeSIMのおすすめは「X GLOBAL SIM」
ここまでの比較ポイントをバランスよく満たしているのが、X MOBILEが提供するX GLOBAL SIMです。
ベトナムはもちろん、200以上の国と地域に対応しており、1つのアカウントで渡航先ごとのプランを購入・管理できます(公式サイト記載/2026年7月時点)。
| 対応国・地域 | 200以上(ベトナム・タイ・台湾・韓国・アメリカなど) |
| 申し込み方法 | オンライン完結(プラン購入 → eSIMインストール → 現地で利用の3ステップ) |
| 使用回線 | 現地大手キャリアの回線を使用 |
| 電話番号 | データ専用(新しい番号は付与されない/日本の番号はそのまま維持) |
| アクティベート | 目的地に到着するとすぐに利用可能。繋がらないときは機内モードのオン/オフを切り替える |
| データ追加 | 残量が減ったら専用アプリからトップアップ購入が可能 |
ベトナム向けプランの料金は次のとおりです。
短期旅行なら1GB・3GBのプラン、周遊や長期滞在なら10GB以上のプランが候補になります。
| 容量 | 有効期限 | 料金 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 1GB | 7日 | 529円 | 地図・Grab中心の2泊3日 |
| 3GB | 7日 | 1,059円 | SNS閲覧もする3〜5日の旅行 |
| 10GB | 7日 | 1,941円 | ハノイ・ダナン・ホーチミンの周遊 |
| 10GB | 30日 | 2,647円 | 余裕をもって準備したい旅行・長めの滞在 |
| 無制限 | 7日 | 4,235円 | 動画視聴・テザリングも安心して使いたい人 |
| 25GB | 30日 | 4,588円 | 出張・ワーケーション |
| 無制限 | 30日 | 9,529円 | 1か月の長期滞在 |
※2026年7月時点の公式サイト掲載料金です。最新の料金・プラン内容は公式サイトでご確認ください。
注目したいのは1GB/7日で529円という価格です。
地図とGrab、連絡アプリが中心の使い方なら、2泊3日はこの容量で足ります。
ワンコインで現地の通信手段が確保できるのは、短期旅行では大きな安心材料です。
周遊型の旅程なら10GB/7日で1,941円が現実的な選択になります。
ハノイからダナン、ホーチミンと移動しながら地図・配車アプリ・SNSを使っても、余裕をもって走り切れる容量です。
- 受取・返却が不要で、荷物も充電するデバイスも増えない
- 現地大手キャリアの回線を使うため、都市部での通信品質が安定しやすい
- 日本の電話番号を残したまま、データ通信だけを切り替えられる
- 短期なら529円から。周遊型でも10GB/7日が2,000円未満で選べる
- 1アカウントで200以上の国と地域に対応。次の海外旅行でもそのまま使える
ベトナムeSIMの使い方|購入から現地で繋がるまでの手順
ベトナムeSIMの使い方は、①対応端末を確認する ②オンラインで購入する ③日本にいるうちにQRコードを読み込む ④ベトナム到着後に回線とデータローミングをオンにする、の4ステップです。
作業自体は10分程度で終わります。
「設定が難しそう」という理由でeSIMを避ける人は多いですが、実際にやってみると拍子抜けするほど簡単です。
コツは日本にいるうちに準備を終わらせておくこと。
これだけで現地でのトラブルはほぼ防げます。
ここでは端末の確認方法から、繋がらないときの対処法まで順を追って解説します。
自分のスマホはeSIM対応?iPhone・Androidの確認方法
大前提として、eSIMに対応していない端末では利用できません。
購入する前に必ず確認しておきましょう。
| 端末 | 確認手順 | 対応の目安 |
|---|---|---|
| iPhone | 「設定」→「一般」→「情報」を開き、EIDの項目があるか確認する | iPhone XS/XR以降のモデル |
| Android | 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」にeSIMの追加があるか確認する | 機種により異なる。メーカー公式サイトでの確認を推奨 |
| 共通 | 電話アプリで *#06# を入力し、EIDが表示されるか確認する | EIDが表示されればeSIM対応 |
あわせてSIMロックの解除状況も見ておきましょう。
キャリアで購入した端末はロックがかかっている場合があり、そのままでは開通できないことがあります。
確認は契約中のキャリアのマイページから行えます。
- ✕EIDが表示されない端末は、eSIM非対応のため利用できない
- ✕SIMロックが解除されていないと、開通できないことがある
- ✕配車アプリのアカウント作成とSMS認証も、日本にいるうちに済ませておく
どうやって設定する?購入からQRコード読み込みまでの手順
端末の確認が済んだら、購入と設定に進みます。
以下の流れで進めれば、迷うことはほとんどありません。
ここで混乱しやすいのが、ローミングをオフにする回線とオンにする回線が違う点です。
日本の主回線側はオフ、ベトナムのeSIM側はオン。
この組み合わせを覚えておけば、設定で迷うことはありません。
日本の主回線をオンのままにしていると、海外パケット定額に入っていない場合に想定外の通信料が発生する可能性があります。
出発前のチェックリストに必ず入れておきましょう。
設定はいつやる?出発前・到着後のベストタイミング
結論から言うと、QRコードの読み込みは日本で、回線の切り替えはベトナム到着後が基本です。
ただしH2④で触れたとおり、有効期限の起算タイプによって読み込みのタイミングが変わります。
- 現地接続で起算するタイプ/出発の3日前〜前日に読み込んでおけば安心
- QRスキャンで起算するタイプ/出発当日の朝、自宅のWi-Fiで読み込むのが無駄がない
- 購入日で起算するタイプ/購入自体を出発直前にする。有効期限の長いプランを選ぶのも手
繋がらないときはどうする?チェックリストで原因を特定
現地で繋がらないときも、慌てる必要はありません。
原因の多くは設定漏れで、上から順に確認すれば大半は解決します。
- 機内モードをオン→オフに切り替える/回線の再検索が走り、これだけで繋がるケースが多くあります
- eSIM回線がオンになっているか/「モバイル通信」の一覧でeSIM側がオンか確認する
- eSIM側のデータローミングがオンになっているか/最も多い設定漏れです
- モバイルデータ通信の利用先がeSIMになっているか/主回線のままだと通信できないうえ、高額請求の原因にもなります
- 端末を再起動する/ここまでで解決しない場合に試します
- ネットワークを手動選択する/自動選択をオフにして、Viettel/Vinaphone/Mobifoneのいずれかを手動で選ぶ
- APN設定を確認する/自動設定されないケースでは、指定のAPNを手入力する必要があります
APN(アクセスポイント名)とは、スマホがインターネットに接続するための入口の設定のことです。
最近のeSIMは自動設定されることがほとんどですが、まれに手入力が必要になります。
手順を詳しく知りたい方は、APN設定ガイドを参考にしてください。
- まずEIDの有無とSIMロック解除状況を確認する
- QRコードの読み込みは、起算タイプに合わせたタイミングで行う
- 日本の主回線はローミングオフ、ベトナムのeSIM側はローミングオン
- 繋がらないときは、機内モードの切り替え→ローミング設定→再起動の順に確認する
よくある質問
-
A日本の電話番号はそのまま維持できます。eSIMは物理SIMを抜かずに追加できるため、日本のSIMを主回線として残したまま、データ通信だけをベトナムのeSIMに切り替える使い方が可能です。ただし、日本の主回線のデータローミングは必ずオフにしてください。オンのままだと日本回線経由で通信してしまい、想定外の通信料が発生する可能性があります。
-
A多くのサービスで出発の数週間前から購入できます。ただし有効期限の起算タイミングによって、最適な設定日が変わります。QRコードをスキャンした時点から日数が始まるタイプは、早く読み込みすぎると旅行前に日数を消費してしまいます。現地の回線に接続してから起算するタイプなら、出発の数日前に設定を済ませても問題ありません。購入前にどちらのタイプか確認してください。
-
Aプランによって異なります。テザリングに対応しているプランもあれば、許可されていないプランや、無制限プランでもテザリング分だけ1日あたりの上限が設けられているケースもあります。同行者とデータをシェアしたい場合や、ノートPCを繋ぐ予定がある場合は、申し込みページでテザリングの条件まで確認してください。記載がなければ購入前に問い合わせるのが確実です。
-
A一般的には通信速度が大きく制限されるか、通信自体ができなくなります。サービスによっては超過後に最大128kbps程度まで落ちるものもあり、この速度では地図の読み込みや配車アプリの操作が実用的とは言えません。多くのサービスでは専用アプリやマイページからデータを追加購入できるため、トップアップに対応しているかを事前に確認しておくと安心です。
-
Aハノイ・ダナン・ホーチミンなどの都市部や、主要な観光地の中心エリアであれば、通常は問題なく利用できます。ただしサパやハザンなどの山岳エリア、ハロン湾のクルーズ中など、電波が弱くなる場所や区間があります。訪問エリアのオフラインマップを日本でダウンロードし、宿の住所や送迎の集合場所をスクリーンショットで保存しておくと安心です。
-
Aすでにアカウントを持っていれば、データ通信だけで問題なく利用できます。新規登録や本人確認の際にSMS認証が求められる場合があるため、アカウント作成は日本にいるうちに済ませておくのが確実です。ドライバーとの連絡もアプリ内チャットで対応できることが多いため、データ専用プランでもほとんどの場面をカバーできます。
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