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イタリア旅行のeSIMおすすめ|プランの選び方

イタリア旅行のeSIMおすすめ|プランの選び方

この記事の結論

イタリア旅行のeSIMは、複数都市をまわる旅程が多いため、5〜7日でも合計5GB前後を見込んでおくと安心です。短期プランなら3GB・15日間で1,059円から選べます。イタリアはEU加盟国のため周遊プランに標準で含まれますが、国内にあるバチカン市国とサンマリノ共和国の扱いは別途確認しておくとよいでしょう。この記事ではプランの選び方を中心に解説します。

ローマのコロッセオ、フィレンツェのドゥオモ、ヴェネツィアの運河。
イタリア旅行の特徴は、1つの都市だけで完結しないことです。

「ローマ+フィレンツェ+ヴェネツィア」といった複数都市をまわる旅程が主流で、列車での移動時間も長くなります。
1都市にじっくり滞在する旅とは、必要な通信量が変わってきます。

さらにイタリアには、他の国にはない事情があります。
国内にバチカン市国とサンマリノ共和国という2つの独立国があるという点です。
どちらも人気の観光地ですが、通信の扱いは少し複雑になります。

そこでこの記事では、周遊型の旅程を前提にプランの選び方を整理していきます。

この記事でわかること
  • eSIM・ポケットWiFi・現地SIMの違いと、都市間移動が多い旅程での考え方
  • バチカン市国・サンマリノでの扱いと、確認しておきたい点
  • 1都市滞在型と周遊型で変わる必要なギガ数の目安
  • 有効期限と容量のバランスを含めたプランの選び方と設定手順

まずは自分の旅程が「1都市中心」なのか「複数都市の周遊」なのかを意識しながら読み進めてください。
ここが決まれば、選ぶべきプランはかなり絞り込めます。

目次

イタリア旅行のeSIMとは?ポケットWiFi・現地SIMとの違いを比較

イタリア旅行のeSIMとは、スマホ本体に内蔵されたSIMにデータプランを書き込んで使う、カード不要の通信手段です。
オンラインで購入してQRコードを読み込むだけで開通するため、空港での受け取りも帰国後の返却も発生しません。

イタリアでネット環境を用意する方法は、大きく「eSIM」「ポケットWiFiレンタル」「現地のプリペイドSIM」の3つです。

イタリア旅行では、都市間の移動が多いという前提で考える必要があります。
ローマからフィレンツェへ、フィレンツェからヴェネツィアへと移動する日は、宿のWi-Fiが使えません
この点が通信手段の選び方に影響します。

eSIMとは?物理SIMとの違いをかんたん解説

eSIM(イーシム)は「Embedded SIM=組み込み型SIM」を略した呼び名です。
従来のSIMは小さなICチップをトレイに差して使いますが、eSIMはそのチップがスマホ内部にあらかじめ入っており、契約情報だけをダウンロードして書き換える仕組みになっています。

比較項目 eSIM 物理SIM・ポケットWiFi
入手方法 オンライン購入・QRコード発行 空港カウンターや店頭で受け取り
準備できる場所 日本にいるうちに完了できる 受け取りが必要
購入時の手続き オンラインで完結 現地SIMは身分証の提示が必要な場合がある
都市間の移動日 スマホだけで完結 ルーターの充電残量を常に気にする必要がある
日本のSIMの扱い 入れたままでOK 物理SIMは抜いて保管が必要
必要な条件 eSIM対応端末・SIMロック解除 SIMロック解除(ポケットWiFiは不要)

判断基準:日本の電話番号を旅行中も残したいなら、eSIMを選ぶ明確な理由があります。
物理SIMを抜かずに追加できるため、日本の番号で着信を受けながら、データ通信だけをイタリアのeSIMに切り替える使い方ができるからです。

eSIMと物理SIMの違いをさらに詳しく知りたい方は、物理SIMとeSIMの比較記事もあわせてご覧ください。

ポケットWiFiレンタルとどっちが得?

1人旅ならeSIM、3人以上でシェアするならポケットWiFiが向いています。
判断の軸は「何人で、どう動くか」の1点です。

eSIMが向くケース

1人旅、または2人がそれぞれ自分のスマホを使う旅。

都市間の移動が多い旅程では、管理する機器が少ないほうが楽になります。

受取・返却がなく、持ち物も増えません。

ポケットWiFiが向くケース

3人以上の家族旅行やグループ旅行で、常に一緒に行動する場合。

1台を全員でシェアできるため、1人あたりの負担を下げやすくなります。

eSIM非対応の端末しか持っていない人にも使えます。

イタリアでポケットWiFiを選ぶときに考えたいのが美術館や教会での扱いです。
ウフィツィ美術館やバチカン美術館では、大きな荷物を預ける場面もあります。
ルーターを預けてしまうと、館内で同行者と連絡が取れなくなる可能性があります。

都市間を移動する旅程では何が違う?

イタリア旅行ならではの視点です。
複数都市をまわる旅程では、「移動日」という特殊な日が発生します

ローマからフィレンツェへ高速列車で約1時間半、フィレンツェからヴェネツィアへ約2時間。
この時間帯は宿のWi-Fiが使えず、eSIMが唯一の通信手段になります

周遊型の旅程でeSIMが向く理由
  • 移動日も充電を気にせず使える/スマホ1台だけ管理すればよく、モバイルバッテリーの負担も分散しません
  • ホテルを何度も移動しても、通信手段は変わらない
  • 荷造りのたびにルーターを探す必要がない
  • 駅や車内で荷物を広げずに済む
eSIMの気になる点
  • eSIM非対応の端末では使えない
  • 初回は設定画面の操作に少し戸惑うことがある
  • データ専用プランが中心で、イタリアの電話番号が付かないものが多い
  • 移動日はスマホのバッテリー消費が集中するため、モバイルバッテリーは必要

判断基準:3都市以上をまわる旅程なら、機器を1つに絞れるeSIMのほうが管理が楽です。
ただし移動日はスマホの消費が集中するため、モバイルバッテリーの携行は前提と考えておきましょう。

イタリア旅行でeSIMが向いている人・向いていない人

ここまでを踏まえて、タイプ別に整理します。

💡 eSIMが向いている人
  • 1〜2人旅で、それぞれ自分のスマホを使いたい
  • 複数都市をまわる周遊型の旅程
  • 美術館や教会めぐりで、同行者と別行動する場面がある
  • 日本の電話番号での着信を旅行中も残しておきたい
  • ヨーロッパの他の国も訪れる予定がある
⚠ eSIMが向いていない人
  • スマホがeSIMに対応していない(確認方法はH2⑤で解説します)
  • 3人以上で、旅行中ずっと一緒に行動する
  • 設定を自分で行うのが不安で、対面サポートを受けたい
  • 数ヶ月の長期滞在で、イタリアの電話番号が必要

あわせて確認しておきたいのがSIMロックの解除状況です。
キャリアで購入した端末はロックがかかっている場合があり、そのままでは海外eSIMを開通できないことがあります。
出発直前に気づくと間に合わないおそれがあるため、早めにチェックしておきましょう。

他の渡航先を検討中の方は、フランスイギリスアメリカカナダハワイグアム韓国台湾タイベトナムシンガポールマレーシアフィリピンインドネシア(バリ)香港中国のeSIM記事もあわせてご覧ください。

【注意】バチカン市国・サンマリノでも使える?

バチカン市国はイタリアの通信ネットワークを利用しているため通常はそのまま使えますが、サンマリノ共和国はEU非加盟のため別扱いになることがあります。
同じ「イタリア国内の独立国」でも、扱いがまったく違うという点を押さえておきましょう。

イタリア国内には、2つの独立した国家があります。
バチカン市国とサンマリノ共和国です。

どちらも人気の観光地ですが、通信の観点では正反対の状況にあります。
順番に見ていきましょう。

イタリア国内にある2つの独立国

まず基本を整理します。

位置 通信面での扱い
バチカン市国 ローマ市内に囲まれている イタリアのキャリアのネットワークを利用。通常はそのまま使える
サンマリノ共和国 イタリア北東部に囲まれている EU非加盟。独自の通信事業者があり、別扱いになることがある

この違いが、そのまま準備の違いになります。

バチカン市国はイタリアの回線がそのまま使える

バチカン市国はイタリア国内に位置する独立国家ですが、通信インフラはイタリアのキャリアであるTIMやVodafone Italiaのネットワークを利用しています。

そのため、99%という高いカバレッジを誇り、サン・ピエトロ広場の中心部でもバチカン美術館の館内でも安定した接続が期待できるとされています。

バチカン観光での通信環境
  • ほとんどの旅行用eSIMがイタリアの回線を使用/TIMまたはVodafone Italyのインフラで提供されています
  • 主要な観光エリアで安定して繋がる/サン・ピエトロ広場、大聖堂内、バチカン美術館の全体で電波は良好とされています
  • 混雑時は速度が落ちることも/ピーク時のサン・ピエトロ広場では影響が出る場合があります
  • ローマ観光とセットで考えてよい/イタリアのプランで、そのまま対応できるケースがほとんどです

通信が必要になる具体的な場面もあります。
バチカン美術館やシスティーナ礼拝堂は事前のオンライン予約が必須とされており、当日入場の列は数時間に及ぶこともあります。

予約確認メールや入場QRコードをその場で表示する必要があるため、確実な接続が欠かせません

判断基準:バチカン観光については、イタリアのeSIMで問題ないケースがほとんどです。
念のため商品ページの対応エリアを確認しておけば十分でしょう。

サンマリノは「EU圏外」という落とし穴

一方、サンマリノ共和国は状況が異なります。

イタリアに完全に囲まれた小国ですが、EU加盟国ではありません
つまりEUの「Roam Like at Home」規則の対象外ということです。

⚠ サンマリノで注意したいこと
  • EU加盟国ではない/EU域内ローミングの枠組みが適用されません
  • 独自の通信事業者がある/TIM San Marinoという国内キャリアが存在します
  • イタリア単独プランでは対象外の可能性/国境を越えた時点で接続できなくなることがあります
  • 意図しないローミングが発生する可能性も/プランの条件によっては想定外の料金につながることがあります

サンマリノはイタリアからの日帰り旅行で訪れる人がほとんどです。
「イタリア国内だから同じプランで使えるだろう」と考えてしまいがちですが、通信の観点では別の国だということです。

サンマリノへ行くなら
  • イタリアとサンマリノの両方をカバーするプランを選ぶ/ヨーロッパ周遊プランなら対応していることが多くあります
  • 対応国リストで「サンマリノ」を目視確認する/国名が明記されているかを直接見ましょう
  • 不安なら日帰りの間はデータ通信をオフにする/オフラインマップを準備しておけば、観光自体は可能です
  • 市街地はコンパクト/歴史的市街地は徒歩でまわれる規模のため、オフラインでも対応しやすいエリアです

なお通信環境そのものは悪くありません。
サンマリノは国内キャリアに加えて、イタリアのネットワークが補完する形で4G LTEのカバレッジを提供しているとされています。
問題は「繋がるかどうか」ではなく、「自分のプランの対象に入っているかどうか」です。

ヨーロッパ周遊プランでのイタリアの扱い

イタリア本土については、心配はほとんどありません。
イタリアはEU加盟国のため、ヨーロッパ周遊プランの対象国に標準で含まれています。

周遊プランを選ぶときの整理
  • イタリア本土/EU加盟国。周遊プランに標準で含まれます
  • バチカン市国/イタリアの回線を使うため、通常は問題ありません
  • サンマリノ共和国/EU非加盟。対応国リストでの確認が必要です
  • スイスを含む旅程/スイスもEU非加盟のため、同じく確認が必要です

判断基準:イタリア本土とバチカンだけなら、対象エリアで悩む必要はほぼありません
サンマリノやスイスを含む場合のみ、対応国リストを確認してください。

フランスなど他のEU加盟国の情報はフランス旅行のeSIM記事、EU圏外のイギリスについてはイギリス旅行のeSIM記事で解説しています。

この章のまとめ
  • バチカン市国はイタリアの回線を利用しており、通常はそのまま使える
  • バチカン美術館は事前のオンライン予約が必須。QRコード表示に接続が必要
  • サンマリノはEU非加盟で独自キャリアがあり、対象エリアの確認が必要
  • イタリア本土はEU加盟国のため、周遊プランに標準で含まれる

イタリアeSIMは何GB必要?周遊型の容量の決め方

イタリア旅行のeSIMは、1都市滞在なら1日0.5〜1GB、複数都市をまわるなら1日1〜1.5GBが目安です。
同じ日数でも、訪れる都市の数によって必要量が変わります

イタリアで容量を考えるとき、押さえておきたい特徴があります。
移動そのものが通信を生むという点です。

次の都市への列車を調べ、到着駅から宿までの経路を確認し、翌日の美術館の予約状況をチェックする。
都市を移動するたびに、こうした調べものが一式発生します

1日あたりのデータ消費量はどれくらい?

必要な容量を判断するために、アプリごとの消費量を押さえておきましょう。
数字は一般的な目安で、画質設定や電波状況によって変動します。

使い方 データ消費の目安 イタリアでの使用頻度
メッセージ(テキスト) ごくわずか(1日数MB程度) 高い
地図アプリ・徒歩ルート検索 1時間あたり数MB〜10MB程度 非常に高い(旧市街は道が複雑)
列車の時刻・経路検索 1回あたり数MB程度 周遊型では高い
美術館・レストランの予約確認 1ページあたり数MB程度 高い(事前予約が必要な施設が多い)
翻訳アプリ カメラ翻訳で1回あたり数MB程度 中〜高(メニューや案内表示)
SNSのタイムライン閲覧 1時間あたり200〜300MB程度 高い
写真・動画のアップロード 1本あたり数十MB〜数百MB 非常に高い(撮影機会が多い)

イタリアで特徴的なのが、地図アプリの使用頻度の高さです。
ローマやフィレンツェ、ヴェネツィアの旧市街は道が入り組んでおり、地図を見ながら歩く時間が長くなります

消費量自体は大きくありませんが、使っている時間が長いぶん積み上がると考えておきましょう。

1都市滞在型と複数都市周遊型で必要量はどう変わる?

ここがイタリア旅行の要になる考え方です。
訪れる都市の数によって、必要な容量が段階的に増えます

旅程タイプ 具体例 1日あたりの目安
1都市滞在型 ローマ+バチカンにじっくり滞在 0.5〜1GB
2都市型 ローマ+フィレンツェ 1GB前後
3都市以上の周遊型 ローマ+フィレンツェ+ヴェネツィア 1〜1.5GB
南部・離島を含む型 ナポリ+アマルフィ+シチリア島 1.5GB前後(移動距離が長い)

なぜ増えるのか。
理由は「移動日」に通信が集中するからです。

移動日に発生する通信
  • 列車の時刻と発着ホームの確認/直前に変更されることもあり、何度も見ることになります
  • 到着駅から宿までの経路検索/初めての街では地図を開きっぱなしになりがちです
  • 次の都市の観光情報を調べる/移動中の時間を使って予定を立てる人も多いでしょう
  • 宿のチェックイン情報の確認/メールやアプリでのやり取りが発生します

判断基準:移動日が多い旅程ほど、1日あたりの消費が上振れします
「都市数+1」を目安に、余裕を持たせておくと安心でしょう。

滞在日数別の推奨容量はどれくらい?

旅程タイプと日数を組み合わせると、次のようになります。

滞在日数 1都市滞在型 2〜3都市の周遊型 SNS投稿・動画も多め
3日間 1〜2GB 3GB前後 5GB以上または無制限
5日間 3GB前後 5GB前後 10GB以上または無制限
7日間 3〜5GB 5〜7GB 無制限プラン推奨
10日以上 5〜10GB 10GB前後 無制限プラン推奨

参考として、5〜7日間で3GBあればローマ+バチカンをカバーできるという目安を示しているサービスもあります。
1都市中心ならこの水準、周遊するなら1段階上と考えると分かりやすいでしょう。

💡 周遊型で容量を抑える3つの準備
  • 訪問予定の全都市のオフラインマップを保存/移動のたびにダウンロードせずに済みます
  • 列車のチケットと宿の情報を画像で保存/移動日の通信を減らせます
  • 写真の投稿は宿のWi-Fiで/撮影はその場で、アップロードは夜にまとめて

無制限プランを選ぶべきなのはどんな人?

周遊型の旅程では、無制限プランを検討する価値が相対的に高くなります
残量を気にしながら移動するのは、意外とストレスになるためです。

無制限プランをおすすめする人
  • 3都市以上をまわる人/移動のたびに調べものが発生し、消費が読みにくくなります
  • 地図アプリを開きっぱなしにする人/旧市街では歩きながら見続けることになります
  • その場でSNSに投稿したい人/写真や動画のアップロードは容量を使います
  • 列車での移動時間が長い人/車内で動画を見ると消費が伸びます
  • 残量管理をしたくない人/周遊中に残りを気にせず済むのは大きな利点です

ただし、無制限プランでも「完全な使い放題」とは限りません
一定量を超えると速度が制限されるタイプがあります。
申し込み前に「高速通信の上限」と「制限後の速度」を必ず確認しましょう

容量選びのまとめ
  • 1都市滞在なら1日0.5〜1GB、3都市以上の周遊なら1日1〜1.5GBが目安
  • 移動日に通信が集中するため、都市数が増えるほど上振れする
  • 5〜7日で1都市中心なら3GB前後、周遊なら5GB前後が現実的
  • 全都市のオフラインマップを事前保存しておくと、消費をかなり抑えられる

失敗しないイタリアeSIMの選び方|5つの比較ポイント

イタリアeSIMは「使用回線」「訪問都市」「有効期限と容量のバランス」「テザリング」「サポート体制」の5点で比較します。
周遊型の旅程が多いイタリアでは、3つ目の考え方が特に効いてきます

ここまでで対象エリアと容量の考え方は見えてきたはずです。
次は、実際にプランを並べて比べるときのチェック項目を整理します。

ポイント①:どの回線を使う?TIM・Vodafone・WindTre・Iliad

イタリアの通信網は、TIM・Vodafone・WindTre・Iliadの4社が中心です。
eSIMサービスはこのいずれか、あるいは複数の回線を借りて提供しています。

H2②で触れたとおり、バチカン市国の通信もこれらイタリアの事業者のネットワークに依存しています
つまりイタリアのプランを選べば、バチカンもカバーされるということです。

回線チェックの手順
  1. 申し込みページの「使用回線」「ネットワーク」欄を探す
  2. TIM/Vodafone/WindTre/Iliadのうち、どれに対応しているかを確認する
  3. 南部や離島を含むなら、複数キャリア対応を優先する
  4. 記載がない場合は、問い合わせるか別のサービスを検討する

判断基準:ローマ・フィレンツェ・ヴェネツィアといった主要観光都市なら、回線による差はほとんど気になりません
南部やシチリア島まで足を伸ばすなら、対応キャリア数の多いサービスを選んでおきましょう。

ポイント②:都市ごとに通信環境は変わる?

イタリアは都市によって街の構造が大きく異なります
それが通信の体感にも影響します。

都市・エリア 特徴 通信環境と備え
ローマ バチカン・コロッセオ・旧市街 中心部は5Gが確立されており良好。地図を使う時間は長い
フィレンツェ コンパクトな旧市街 徒歩移動が中心。通信環境は安定している
ヴェネツィア 路地が複雑な水の都 道に迷いやすく地図の使用時間が長い。オフラインマップが有効
南部・離島 アマルフィ海岸・シチリア島 山道や海沿いで電波が弱くなる区間がある

判断基準:とくにヴェネツィアは地図アプリの使用時間が長くなりがちです。
オフラインマップを事前に保存しておけば、消費を抑えつつ道に迷うリスクも減らせます

ポイント③:有効期限と容量のバランスを考える

イタリアeSIMを選ぶうえで、意外と見落とされるのがこの視点です。

多くの人は「滞在日数に合う日数のプラン」を探します。
しかし実際には、有効期限が長いプランのほうが、容量あたりの価格が安いケースがあります

「日数ぴったり」で選ぶと損をすることも
  • 短い日数のプランが必ずしも安いわけではない/7日プランより30日プランのほうが、容量あたりで割安なことがあります
  • 期限が長いと準備にも余裕ができる/出発の数週間前に設定を済ませても、日数を無駄にしません
  • 無制限は日数が短いと割高になりやすい/7日間の無制限より、大容量の30日プランが安いこともあります
  • 比較のコツ/「必要な容量」を先に決めて、その容量で最も安いプランを探すほうが合理的です

判断基準:日数から入るのではなく、容量から入るのがイタリアでは有効です。
「7日間の旅行だから7日プラン」ではなく、「5GB必要だから、5GB以上で最安のプラン」という探し方をしてみてください。

ポイント④:テザリングと有効期限の起算日をチェック

この2点は、見落とされやすいわりに影響が大きい項目です。

見落としやすい3つの条件
  • テザリングの可否/不可のプランや、別枠の上限があるプランが存在します。PCを繋ぐなら必ず確認しましょう
  • 有効期間の起算タイミング/「購入日から」「QRスキャンから」「現地接続から」の3タイプがあります
  • データの追加購入ができるか/周遊型では見積もりが外れることもあります。足りなくなったときに足せる仕組みがあると安心です

判断基準:日本で事前に設定を済ませたい人は、「現地で接続してから起算」と明記されているサービスを選ぶと安心です。
また、有効期限が15日や30日と長めのプランなら、起算タイプを気にせず準備できます

ポイント⑤:開通はどうやる?手順とサポート体制をチェック

eSIMは、購入後にQRコードを読み込んで自分で開通させる商品です。
ここが現地SIMやWiFiレンタルとの一番大きな違いで、初めての人がつまずきやすいポイントでもあります。

確認項目 見るべき内容
設定マニュアル iPhone/Android別の手順があるか。画像や動画つきだとなお良い
サポート言語 日本語で問い合わせできるか
問い合わせ方法 チャット・メール・アプリ内サポートなど、現地から使える手段があるか
対応時間 イタリアと日本の時差は8時間(サマータイム期間は7時間)
データ追加の可否 容量を使い切ったとき、アプリなどから追加購入できるか

判断基準:イタリアの午前中は、日本では夕方から夜にあたります。
現地で活動している時間帯なら、日本のサポート窓口が営業していることも多いでしょう。
eSIMが初めてなら、日本語サポートの有無を選択基準に入れる価値があります。

【結論】イタリアeSIMのおすすめは「X GLOBAL SIM」

ここまでの比較ポイントをバランスよく満たしているのが、X MOBILEが提供するX GLOBAL SIMです。
200以上の国と地域に対応しており、1つのアカウントで渡航先ごとのプランを購入・管理できます(公式サイト記載/2026年7月時点)。

📡 X GLOBAL SIMの特徴まとめ
対応国・地域 200以上(イタリアを含むヨーロッパ各国に対応)
アカウント管理 1つのアカウントで、必要なときに必要な国のプランを購入できる。複数の国を回る旅行にも対応
申し込み方法 オンライン完結(プラン購入 → eSIMインストール → 現地で利用の3ステップ)
使用回線 現地大手キャリアの回線を使用
電話番号 データ専用(新しい番号は付与されない/日本の番号はそのまま維持)
アクティベート 目的地に到着するとすぐに利用可能。繋がらないときは機内モードのオン/オフを切り替える
データ追加 残量が減ったら専用アプリからトップアップ購入が可能

イタリア向けプランの料金は次のとおりです。

容量 有効期限 料金 向いている人
3GB 15日 1,059円 1都市中心の3〜5日の旅行
10GB 30日 1,941円 複数都市をまわる周遊型
25GB 30日 4,559円 長期滞在・出張
無制限 7日 4,706円 短期集中で残量を気にしたくない人
50GB 30日 8,529円 大容量が必要な長期滞在
無制限 30日 10,809円 1か月の長期滞在

※2026年7月時点の公式サイト掲載料金です。最新の料金・プラン内容は公式サイトでご確認ください。

この料金表を見ると、ポイント③で説明した「容量から選ぶ」考え方の意味がよく分かります

旅程別のおすすめプラン
  • 1都市中心の3〜5日なら「3GB/15日 1,059円」
    H2③で見たとおり、ローマ+バチカンなら3GBで足りるケースが多くなります。有効期限が15日あるため、出発前の準備にも余裕があります。
  • 複数都市をまわるなら「10GB/30日 1,941円」
    3GBプランとの差は882円ですが、容量は3倍以上、有効期限は倍になります。周遊型で消費が読みにくい場合、こちらのほうが安心でしょう。
  • 短期集中なら「無制限/7日 4,706円」
    1週間で徹底的に使い倒したい人向けです。ただし10GB/30日との価格差を考えると、まず10GBで足りるかを検討するのが合理的です。
X GLOBAL SIMをおすすめする理由
  • 3GB/15日 1,059円からと、1都市滞在型でも選びやすい価格帯
  • 10GB/30日 1,941円は容量・期限ともに余裕があり、周遊型と相性が良い
  • 受取・返却が不要。都市間を移動する旅程でも管理する物が増えない
  • 1つのアカウントで国ごとにプランを買い足せる。ヨーロッパ周遊にも対応しやすい
  • データが足りなくなってもアプリから追加購入できる

イタリアプランの料金を公式サイトで見る

イタリアeSIMの使い方|購入から現地で繋がるまで

イタリアeSIMの使い方は、①対応端末を確認する ②オンラインで購入する ③日本にいるうちにQRコードを読み込む ④イタリア到着後に回線とデータローミングをオンにする、の4ステップです。
作業自体は10分程度で終わります。

「設定が難しそう」という理由でeSIMを避ける人は多いですが、実際にやってみると拍子抜けするほど簡単です。
コツは日本にいるうちに準備を終わらせておくこと。
一度開通してしまえば、都市を移動しても設定を変える必要はありません

自分のスマホはeSIM対応?iPhone・Androidの確認方法

大前提として、eSIMに対応していない端末では利用できません
購入する前に必ず確認しておきましょう。

端末 確認手順 対応の目安
iPhone 「設定」→「モバイル通信」にeSIMを追加があるか確認する iPhone XR/XSシリーズ以降のモデル
Android 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」にeSIMの追加があるか確認する 機種により異なる。メーカー公式サイトでの確認を推奨
SIMロック 「設定」→「一般」→「情報」でSIMロックの状況を確認する 解除されていれば利用できる

キャリアで購入した端末はロックがかかっている場合があり、そのままでは開通できないことがあります。
解除手続きに時間がかかることもあるため、出発の1週間前までには確認しておきましょう

どうやって設定する?購入からQRコード読み込みまでの手順

端末の確認が済んだら、購入と設定に進みます。

🔧 購入から開通までの6ステップ
1

必要な容量を決めてからプランを選ぶ/H2④で解説したとおり、日数ではなく容量から探すのがコツです。サンマリノを訪れるなら対応エリアも確認します。

2

設定マニュアルと連絡先を保存する/通信できない状態でも読めるよう、スクリーンショットで端末内に残しておきます。

3

日本にいるうちにQRコードを読み込む/iPhoneなら「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」、Androidなら「設定」→「SIM」→「eSIMをダウンロード」から読み取ります。

4

プロファイルに分かりやすい名前を付ける/「イタリア」などにしておくと、現地で切り替えるときに迷いません。

5

訪問予定の全都市のオフラインマップを保存する/ローマ・フィレンツェ・ヴェネツィアなど、まわる都市をまとめてダウンロードしておきます。

6

イタリア到着後、eSIM回線とデータローミングをオンにする/モバイルデータ通信の利用先をイタリアのeSIMに切り替えれば完了です。

ステップ5を入れているのは、周遊型の旅程では複数都市の地図が必要になるためです。
移動のたびにダウンロードすると通信を消費するので、まとめて済ませておきましょう。

また、混乱しやすいのがローミングをオフにする回線とオンにする回線が違う点です。
日本の主回線側はオフ、イタリアのeSIM側はオン
この組み合わせを覚えておけば、設定で迷うことはありません。

設定はいつやる?出発前・到着後のベストタイミング

結論から言うと、QRコードの読み込みは日本で、回線の切り替えはイタリア到着後が基本です。

出発前にやること

QRコードの読み込みと、日本回線のローミングオフ。

全都市のオフラインマップと、列車のチケットも保存しておきます。

自宅のWi-Fiなら、うまくいかなくても落ち着いて問い合わせできます。

現地に着いてからやること

eSIM回線をオンにして、データローミングをオンにするだけ。

空港で機内モードを解除したタイミングで行えばスムーズです。

数十秒でイタリアの回線を掴みます。

起算タイプ別・読み込みのベストタイミング
  • 現地接続で起算するタイプ/出発の3日前〜前日に読み込んでおけば安心です
  • QRスキャンで起算するタイプ/出発当日の朝、自宅のWi-Fiで読み込むのが無駄がありません
  • 有効期限が長いプラン/「3GB・15日間」「10GB・30日間」のように期限に余裕があれば、起算タイプを気にせず準備できます

繋がらないときはどうする?チェックリストで原因を特定

現地で繋がらないときも、慌てる必要はありません。
原因の多くは設定漏れで、上から順に確認すれば大半は解決します。

繋がらないときの確認順序
  1. 機内モードをオン→オフに切り替える/回線の再検索が走り、これだけで繋がるケースが多くあります
  2. eSIM回線がオンになっているか/「モバイル通信」の一覧でeSIM側がオンか確認する
  3. eSIM側のデータローミングがオンになっているか/最も多い設定漏れです
  4. モバイルデータ通信の利用先がeSIMになっているか/主回線のままだと通信できないうえ、高額請求の原因にもなります
  5. 端末を再起動する/ここまでで解決しない場合に試します
  6. ネットワークを手動選択する/自動選択をオフにして、TIM/Vodafone/WindTre/Iliadのいずれかを手動で選ぶ
  7. APN設定を確認する/自動設定されないケースでは、指定のAPNを手入力する必要があります

なお、都市を移動した直後は一時的に不安定になることがあります
列車で移動した場合、駅に着いてから機内モードを切り替えると回線を掴み直せることがあります。

また、南部や離島では設定に問題がなくても電波が弱いことがあります。
1〜5までで解決しない場合は、まず場所を移動して試してみてください。

APN(アクセスポイント名)とは、スマホがインターネットに接続するための入口の設定のことです。
最近のeSIMは自動設定されることがほとんどですが、まれに手入力が必要になります。
手順を詳しく知りたい方は、APN設定ガイドを参考にしてください。

使い方のまとめ
  • QRコードの読み込みは日本で。一度開通すれば都市を移動しても設定変更は不要
  • 訪問予定の全都市のオフラインマップを、出発前にまとめて保存しておく
  • 日本の主回線はローミングオフ、イタリアのeSIM側はローミングオン
  • 都市移動の直後に不安定なら、機内モードの切り替えを試す

よくある質問

  • A使えます。バチカン市国は世界最小の主権国家ですが、独自のモバイルネットワークを持っていません。通信はTIM、Vodafone、WindTre、Iliadといったイタリアの事業者のネットワークに依存しているため、イタリアをカバーするeSIMプランならそのまま動作します。追加の設定も不要です。サン・ピエトロ広場、システィーナ礼拝堂、バチカン美術館などの主要スポットもカバーされます。ローマ中心部は5Gが確立されており、電波状況も良好とされています。ローマとバチカンをまわる旅程なら、イタリアのプランを1つ用意すれば足ります。
  • A日本の電話番号はそのまま維持できます。eSIMは物理SIMを抜かずに追加できるため、日本のSIMを主回線として残したまま、データ通信だけをイタリアのeSIMに切り替える使い方が可能です。ただし、日本の主回線のデータローミングは必ずオフにしてください。オンのままだと日本回線経由で通信してしまい、想定外の通信料が発生する可能性があります。
  • A1日あたり1〜1.5GBを目安にしてください。1都市に滞在する場合の0.5〜1GBより多めです。理由は移動日に通信が集中するためで、列車の時刻や発着ホームの確認、到着駅から宿までの経路検索、次の都市の観光情報の調べものなどが一式発生します。日数で見ると、5〜7日で2〜3都市をまわるなら5GB前後が現実的です。1都市中心なら3GB前後で足りることが多いでしょう。訪問予定の全都市のオフラインマップを出発前に保存しておけば、消費をかなり抑えられます。
  • Aローマ、フィレンツェ、ヴェネツィアなどの主要観光都市では問題なく利用できます。ただしヴェネツィアは路地が複雑で、地図アプリを使う時間が長くなりがちです。オフラインマップを事前に保存しておけば、消費を抑えつつ道に迷うリスクも減らせます。一方、アマルフィ海岸やシチリア島などの南部・離島では、山道や海沿いで電波が弱くなる区間があります。TIM・Vodafone・WindTre・Iliadのうち複数キャリアに対応したサービスを選び、訪問エリアのオフラインマップも準備しておくと安心です。
  • Aプランによって異なります。テザリングに対応しているプランもあれば、許可されていないプランや、無制限プランでもテザリング分だけ上限が設けられているケースもあります。出張でノートPCを繋ぐ予定があるなら、申し込みページでテザリングの条件まで確認してください。記載が見当たらない場合は、購入前に問い合わせるのが確実です。
  • A多くのサービスで出発の数週間前から購入できます。ただし有効期限の起算タイミングがサービスごとに異なり、「購入日から」「QRコードをスキャンした時点から」「現地の回線に接続してから」の3タイプがあります。日本で事前に設定を済ませたい場合は、現地接続で起算すると明記されたサービスを選ぶと安心です。なおイタリア向けには有効期限が15日や30日と長めのプランもあり、こうしたプランなら起算タイプを気にせず余裕をもって準備できます。滞在日数ぴったりのプランを探すより、必要な容量から選んだほうが結果的に安く済むこともあります。

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