格安SIMへの乗り換えは、「①事前準備 → ②申し込み → ③開通設定」の3ステップで完了します。電話番号そのままで乗り換えるMNPは、2023年5月開始の「MNPワンストップ」対応なら予約番号も不要です。さらに、2021年10月以降に発売された端末はSIMロック解除も基本的に要りません。この記事では、初心者でも失敗しないMNPの流れを順番に解説します。
格安SIMに乗り換えたいけれど、「手続きが複雑そう」「番号が変わったり、ネットが使えない期間が出たりしないかな」と不安で踏み出せない方は多いですよね。
でも安心してください。乗り換えの手続きは、ここ数年でぐっと簡単になりました。電話番号はそのまま引き継げますし、近年はMNP予約番号すら不要なケースも増えています。やることを順番に整理すれば、初心者でも迷わず完了できます。
大きな流れは「事前準備 → 申し込み → 開通設定」の3つだけ。さらに、本人確認をオンライン(eKYC)で済ませれば、申し込んだその日のうちに使い始められるサービスもあります。
この記事では、格安SIMに乗り換える手順を、必要なものの準備からMNPの仕組み、申し込み、開通設定までステップごとに解説します。あわせて、初心者がつまずきやすいポイントと回避策も紹介するので、読みながら進めればそのまま乗り換えを完了できます。なお、乗り換えるか迷っている段階の方は、先に格安SIMのデメリットと注意点を確認しておくと、より納得して進められます。
格安SIM乗り換えの全体像|3ステップで完了
格安SIMへの乗り換えは、事前準備・申し込み・開通設定の3ステップで完了します。細かい手続きはいくつかありますが、大きな流れはこの3つだけ。全体像を先につかんでおくと、途中で「次は何をすればいいの?」と迷わずに進められます。まずは流れ・費用・日数の目安と、契約タイプによる違いを確認しましょう。
乗り換えの流れ(3ステップ早見)
格安SIMの乗り換えは、次の3ステップに整理できます。それぞれで何をするのかを、先にざっくり把握しておきましょう。
この3ステップさえ押さえれば、あとは各ステップの中身を順番にこなすだけです。記事の後半で、ひとつずつ具体的に解説していきます。
かかる費用と日数の目安
近年は乗り換えにかかる費用が下がり、手続きも短時間で済むようになっています。かつて必要だった手数料の多くが無料化され、eSIMなら即日開通も可能です。
以前はMNP転出に手数料がかかっていましたが、現在の状況は大きく変わりました。かつてMNP転出手数料として3,300円ほどかかっていたものが、現在は転出手数料もかからず、違約金もほとんどの場合で発生しないと解説されています(出典:格安SIMの管理人/2026年1月)。
| 項目 | 目安(2026年6月時点) |
|---|---|
| MNP転出手数料 | 無料の事業者が一般的 |
| 契約事務手数料 | 0〜3,300円程度(無料の事業者もあり) |
| 開通までの日数 | eSIM+eKYCなら最短即日/SIMカード郵送は数日 |
※2026年6月時点の一般的な目安です。金額・日数は事業者によって異なるため、公式サイトで確認してください。
「SIMのみ」と「端末セット」で手順はどう変わる?
乗り換えは、今の端末をそのまま使う「SIMのみ契約」か、端末も新しくする「端末セット契約」かで手順が少し変わります。どちらも基本の3ステップは同じです。
どちらを選んでも、次にやることは同じ「事前準備」です。次の章で、乗り換え前に用意しておくものを具体的に見ていきましょう。
乗り換え前の事前準備|必要なものチェック
乗り換えに必要なのは、本人確認書類・支払い手段・メールアドレスの3つが基本です。このほかに、今の端末をそのまま使うなら「対応端末か」「SIMロック解除が必要か」の確認、そしてデータのバックアップをしておくと安心です。準備さえ整えれば、申し込みはスムーズに進みます。ここでは、用意するものを順番にチェックしていきましょう。
用意するもの(必要なもの一覧)
まずは、申し込みに必要な基本のものを揃えます。手元に準備してから申し込むと、途中で止まらずに進められます。
- 本人確認書類:運転免許証やマイナンバーカードなど。eKYC(オンライン本人確認)では、書類と顔をスマホで撮影します。
- 支払い手段:クレジットカードが一般的。事業者によっては口座振替やデビットカードも可。
- メールアドレス:連絡や開通案内に使うため、キャリアメール以外のフリーメール(Gmailなど)を用意。
- MNP予約番号:番号そのまま乗り換える場合に必要。ただしMNPワンストップ対応なら不要(後述)。
キャリアメールは乗り換え後に使えなくなることが多いため、申し込み前にフリーメールを用意し、各種サービスの登録先も変更しておくと、後で困りません。
SIMロック解除は必要?
2021年10月以降に発売された端末は原則SIMフリーのため、SIMロック解除は基本的に不要です。総務省のルール変更により、この時期以降はSIMロックをかけて販売することが原則禁止されたためです。
2021年10月1日以降に発売されたスマホは、原則SIMロックをかけずに販売することが義務化されたと解説されています(出典:UQ mobile)。一方で、それ以前の端末は解除が必要な場合があります。判断の目安は次の通りです。
| 端末の発売・購入時期 | SIMロック解除 |
|---|---|
| 2021年10月1日以降に発売 | 原則不要(SIMフリーで販売) |
| 2021年9月30日以前に発売 | 必要な場合あり(要確認) |
| もともとSIMフリー端末を購入 | 不要 |
- 分割払いなどで例外あり:2021年10月以降の端末でも、契約条件によってはロックがかかっている場合があります。
- 確認方法:iPhoneは「設定→一般→情報」、Androidは機種により表示が異なります。「SIMロックなし」ならそのまま使えます。
- 解除はオンラインが手軽:各キャリアのマイページなら、待ち時間も手数料もなく解除できます。
データのバックアップ
乗り換え前に、写真・連絡先・アプリのデータをバックアップしておきましょう。特に端末も新しくする場合は、移行作業の前に保存しておくと安心です。
端末をそのまま使う「SIMのみ契約」なら、基本的に本体内のデータはそのまま残ります。とはいえ、万が一に備えてバックアップを取っておくのが安全です。クラウドやSDカードに保存しておけば、トラブル時も慌てずに済みます。
- 写真・動画:GoogleフォトやiCloudなどのクラウドに保存。
- 連絡先:GoogleアカウントやiCloudに同期しておく。
- LINEなどのアプリ:トーク履歴のバックアップと、アカウント引き継ぎ設定を事前に済ませる。
準備が整ったら、次はいよいよ乗り換えの肝となる「MNP」の仕組みを理解しておきましょう。次の章で、予約番号が不要になるワンストップ方式も含めて解説します。
MNPとは?ワンストップ方式と予約番号方式
MNPとは、電話番号をそのままに携帯会社を乗り換えられる仕組みのことです。乗り換え方法には、予約番号が不要な「MNPワンストップ方式」と、従来からの「MNP予約番号方式」の2通りがあります。どちらを使うかで手順が少し変わるため、自分のケースがどちらに当てはまるかを先に確認しておくとスムーズです。ここでは、MNPの基本から2つの方式の違いまでを整理します。
MNPとは?
MNP(携帯電話番号ポータビリティ)とは、今使っている電話番号を変えずに別の携帯会社へ乗り換えられる制度です。これを使えば、乗り換えても番号が変わりません。
MNPは「Mobile Number Portability」の略で、番号を引き継いで他社に移れる仕組みです。これを利用しない新規契約だと電話番号が新しくなってしまうため、今の番号を残したいなら、申し込み時に必ず「乗り換え(MNP)」を選ぶことが重要です。番号を変えずに済むので、家族や友人への連絡先変更の手間もありません。
MNPワンストップとは?
MNPワンストップとは、MNP予約番号を取得せずに、番号そのまま乗り換えられる方式です。2023年5月に始まった仕組みで、乗り換え先での申し込みだけで手続きが完結します。
従来は、今の会社で「MNP予約番号」を取得してから乗り換え先に申し込む必要がありました。2023年5月開始のMNPワンストップに対応した会社同士の乗り換えなら、予約番号を取得せずに、新規契約と同じように乗り換え先の窓口から申し込めると解説されています(出典:オールコネクト/2026年6月)。
- 予約番号の取得が不要:乗り換え先で申し込むだけで、今の会社の解約まで自動で進む。
- 対応している会社同士が条件:乗り換え元・乗り換え先の両方がワンストップ対応である必要があります。
- 契約種別は「乗り換え」を選ぶ:予約番号がなくても、申し込み時に必ず「乗り換え(MNP)」を選択する。
MNP予約番号が必要なケースと取得方法
乗り換え元か乗り換え先がワンストップに対応していない場合は、従来どおりMNP予約番号が必要です。この場合は、今の会社で予約番号を取得してから申し込みます。
予約番号は、今契約している会社のマイページや電話、店舗で取得できます。取得後は有効期限が15日程度と短いため、取得したらすぐに乗り換え先へ申し込むのがコツです。
- 有効期限は約15日:取得から15日以内に乗り換え先へ申し込む必要があります。直前に取得すると慌てません。
- 期限切れに注意:申し込み時に残りの有効期限が一定日数以上必要なケースもあります。期限が切れたら再取得が必要です。
- 取得自体は無料:現在は予約番号の取得や転出に手数料がかからない事業者が一般的です。
自分の乗り換えがワンストップで完結するのか、予約番号が必要なのかが分かれば、あとは申し込むだけです。次の章では、申し込みから開通までの具体的な手順を順番に解説します。
申し込み〜開通までの手順
申し込みから開通までは、「申し込み→本人確認→開通設定→データ移行」の順に進めます。ここが乗り換えの本番ですが、画面の案内に沿って進めれば難しくありません。本人確認をオンライン(eKYC)で済ませれば、最短で当日中に使い始められます。各ステップでやることを順番に見ていきましょう。
STEP1:乗り換え先に申し込む
乗り換え先の格安SIMに、契約種別「乗り換え(MNP)」で申し込みます。ここで「新規」を選ぶと番号が変わってしまうため、必ず「乗り換え」を選びましょう。
申し込みフォームで、プラン・SIMの種類(SIMカードかeSIMか)・支払い方法などを選択します。MNPワンストップ対応なら予約番号の入力は不要、非対応なら取得済みの予約番号を入力します。即日開通を狙うなら、SIMカードの郵送が不要な「eSIM」を選ぶのがおすすめです。
STEP2:本人確認(eKYCなら最短即日)
本人確認は、オンラインで完結するeKYCを使うと最短即日で開通できます。書類を郵送する方法だと、確認に数日〜1週間かかることがあります。
eKYCは、運転免許証やマイナンバーカードと自分の顔をスマホで撮影し、AIで照合する仕組みです。eKYCでスムーズに手続きが進めば最短およそ5分で終わる一方、書類アップロードなどeKYC以外の方法だと本人確認に1週間ほどかかる場合があると解説されています(出典:ロケホン/2026年1月)。急いで開通したいなら、eKYCを選ぶのが確実です。
- 明るい場所で撮影する:書類の文字や顔がはっきり写るようにすると、再提出を防げます。
- 書類の有効期限を確認:期限切れの書類は使えません。事前にチェックしておきましょう。
- 申し込み時間に注意:事業者ごとに即日開通の受付時間が決まっていることがあります。早めの時間帯に申し込むと当日開通しやすいです。
STEP3:開通設定(回線切替・APN設定)
SIMが届いたら(eSIMはQRコードを読み込み)、回線切替とAPN設定をして開通します。この設定をしないとネットにつながらないため、忘れずに行いましょう。
開通設定は、次の流れで進めます。eSIMとSIMカードで最初の手順が少し異なりますが、その後は共通です。
APN(Access Point Name)とは、スマホをインターネットにつなぐための接続先情報のことです。設定しないとデータ通信ができないため、開通設定の最後に必ず確認しましょう。詳しい手順はAPN設定ガイドも参考にしてください。
データ移行と動作確認
開通したら、データ移行を済ませ、通話とネットが使えるかを確認して完了です。端末をそのまま使う場合はデータ移行は不要で、動作確認だけで済みます。
- データ通信:Wi-Fiを切った状態でWebサイトが開けるか確認する。
- 通話・SMS:実際に発信・受信ができるかテストする。
- 各種アプリ:LINEや決済アプリなどが問題なく使えるか確認する。
ここまで完了すれば、乗り換えは無事終了です。次の章では、手続きでつまずきやすいポイントと、失敗しないための注意点をまとめて確認しておきましょう。
乗り換えで失敗しないための注意点
乗り換えで失敗しないコツは、MNP予約番号の期限切れを防ぎ、旧回線を自分で先に解約しないことです。加えて、今の端末を使うなら「対応端末・周波数(バンド)」の確認も欠かせません。どれも事前に知っておけば防げるものばかりです。ここでは、初心者がつまずきやすいポイントと回避策をまとめて確認します。
MNP予約番号の期限切れ・解約のタイミング
MNP予約番号の期限切れと、旧回線の自己解約は、よくある失敗の二大パターンです。どちらも仕組みを理解しておけば簡単に避けられます。
- 予約番号の期限切れ:有効期限は約15日。申し込み時に残り日数が一定以上必要なこともあるため、取得したらすぐ申し込む。
- 旧回線を自分で先に解約してしまう:MNPで乗り換えると旧回線は自動で解約されます。自分で先に解約すると番号を引き継げなくなるため、絶対にしない。
- 開通手続きを忘れる:SIMが届いても回線切替をしないと旧回線のまま。届いたら早めに開通設定をする。
特に「番号そのまま乗り換えたいのに、先に解約して番号を失う」のは取り返しがつきにくい失敗です。MNPでは旧回線の解約は自動で行われる、と覚えておきましょう。
対応端末・周波数(バンド)の確認
今の端末をそのまま使うなら、乗り換え先の回線に対応しているかを必ず確認しましょう。端末が対応していないと、電波がつかみにくくなることがあります。
スマホは、対応している電波の種類(周波数帯=バンド)が機種によって異なります。乗り換え先が使う回線のバンドに端末が対応していないと、つながりにくい場所が出ることがあります。
- 動作確認済み端末か:乗り換え先の公式サイトに「動作確認端末一覧」があります。自分の機種があるか確認する。
- 回線の種類を合わせる:今使っている回線(ドコモ/au/ソフトバンク系)と同じ系統を選ぶと、対応バンドの不一致が起きにくいです。
- SIMロックの有無:古い端末は念のためSIMロック解除済みかも確認しておく。
乗り換えるか迷っている段階の方は、速度やサポートなどの弱点も把握しておくと安心です。あわせて格安SIMのデメリットと注意点もチェックしておきましょう。
海外利用が多い人の選択肢
海外での利用が多い人は、国内向け格安SIMとは別に「海外用のeSIM」を用意するのがおすすめです。国内の格安SIMは海外ローミングが割高だったり、使い勝手が限られたりすることがあるためです。
旅行や出張で海外に行く機会が多いなら、現地で使う通信手段を分けて考えると、料金も使い勝手もぐっと良くなります。特に、受け取り・返却が不要なeSIMなら、出発前にオンラインで準備でき、現地に着いてすぐ使えるのが大きな利点です。荷物も増えず、レンタルWi-Fiのような返却の手間もありません。
- 旅行・出張で海外に行く機会が多い人:渡航のたびにレンタルWi-Fiを借りるより手軽です。
- 荷物を軽くしたい人:モバイルWi-Fiルーターの持ち運び・充電・返却が不要。
- 現地到着後すぐにネットを使いたい人:事前にオンラインで設定でき、空港でつながります。
国内用の格安SIMで毎月の固定費を抑えつつ、海外では専用eSIMを使い分ける。この組み合わせなら、乗り換えのメリットを活かしながら、海外でも快適に通信できます。次の章では、ここまでで触れきれなかった疑問にFAQ形式でお答えします。
よくある質問
-
A選ぶSIMの種類と本人確認の方法によって変わります。eSIMを選び、eKYC(オンライン本人確認)で手続きすれば、最短で当日中に開通できます。一方、SIMカードを郵送で受け取る場合は数日かかります。急いでいるなら、eSIM+eKYCの組み合わせがおすすめです。
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AMNPワンストップとは、MNP予約番号を取得せずに、電話番号そのままで乗り換えられる方式です。2023年5月に始まった仕組みで、乗り換え先の窓口で申し込むだけで手続きが完結します。ただし、乗り換え元と乗り換え先の両方がワンストップに対応している必要があります。対応していない場合は、従来どおりMNP予約番号が必要です。
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A2021年10月以降に発売された端末は、原則SIMフリーで販売されているため、SIMロック解除は基本的に不要です。それ以前に発売された端末は、解除が必要な場合があります。なお、2021年10月以降の端末でも分割払いなどの契約条件によってはロックがかかっていることがあるため、不安な場合は端末の設定画面やキャリアのマイページで確認しましょう。
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AMNPを利用すれば、電話番号はそのまま引き継げます。申し込み時に契約種別を「乗り換え(MNP)」にすることが条件です。使えない期間も、回線切替の手続き中の短時間で済むことがほとんどです。旧回線はMNPで自動的に解約されるため、自分で先に解約しないように注意してください。
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A多くの場合、APN設定が済んでいないことが原因です。APNはスマホをインターネットにつなぐための接続先情報で、これを設定しないとデータ通信ができません。乗り換え先の公式サイトに設定手順が用意されているので、案内に沿って設定しましょう。それでもつながらない場合は、回線切替(開通手続き)が完了しているかも確認してください。
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A国内向けの格安SIMでも海外ローミングに対応する場合がありますが、割高だったり使い勝手が限られたりすることがあります。海外利用が多い人は、国内用の格安SIMとは別に、海外用のeSIMを用意するのがおすすめです。受け取りや返却が不要なeSIMなら、出発前にオンラインで準備でき、現地に着いてすぐ使えます。
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