WiFiが繋がらないときは、まずルーターと端末の再起動を試し、それでも改善しなければ接続設定の確認や回線障害の有無をチェックしましょう。
「さっきまで普通に使えていたのに、急にWiFiが繋がらなくなった」──。
こうしたトラブルは、スマホでもPCでもよくあることです。
焦ってあれこれ触ってしまう前に、原因を正しく切り分けることが解決への近道になります。
WiFiが繋がらない原因は、大きく分けると「ルーター側」「端末側」「回線側」の3つに分類でき、ほとんどのケースは簡単な操作で解決できます。
- WiFiが繋がらない原因を3つのカテゴリで整理
- 今すぐ試せる対処法10選(原因別チェックリスト)
- 「接続済み」なのにインターネットが使えないときの対処法
- パスワードが合っているのに繋がらないときの対処法
- それでも解決しない場合の最終チェックポイント
原因の特定から順番に試せるように構成しているので、上から順にチェックしていけば解決策にたどり着けます。
WiFiが繋がらない原因を3つのカテゴリで整理
WiFiが繋がらない主な原因は、ルーターの一時的な不具合・端末側の設定ミス・回線の障害の3つに大別できます。
やみくもに設定をいじる前に、まず「どこに原因があるのか」を切り分けることが、最短で解決するコツです。
ここでは、3つのカテゴリごとに代表的な原因を整理します。
ルーター・モデム側の問題
WiFiトラブルの原因として最も多いのが、ルーターやモデムの一時的な不具合です。
長時間の連続稼働による熱暴走や、メモリの蓄積でルーターの動作が不安定になることがあります。
| 原因 | 症状の例 |
|---|---|
| ルーターの一時的なフリーズ | WiFiマークは表示されるが通信できない、ランプが異常点滅する |
| ファームウェアの不具合 | 特定のアップデート後に接続が不安定になる |
| LANケーブルの接触不良 | 有線接続もできない、ランプが点灯しない |
| 同時接続台数の超過 | 一部の端末だけ繋がらない、新しい端末が接続できない |
| ルーターの経年劣化 | 頻繁に接続が切れる、再起動しても改善しない |
ルーターが原因かどうかを見分ける簡単な方法は、「他の端末でもWiFiが繋がらないか」を確認することです。
スマホもPCもすべて繋がらない場合は、ルーター側に原因がある可能性が高いです。
スマホ・PC(端末側)の問題
特定の端末だけWiFiに繋がらない場合は、端末側に原因があるケースです。
WiFiの設定ミスや一時的なソフトウェアの不具合が原因になっていることが多いです。
| 原因 | 症状の例 |
|---|---|
| WiFi機能がオフになっている | WiFiアイコンが表示されない、SSIDの一覧が出ない |
| 機内モードがオンになっている | WiFiだけでなく、モバイルデータ通信もすべて遮断される |
| 保存済みのネットワーク情報の破損 | 以前は繋がっていたSSIDに接続できなくなる |
| OSやドライバーの不具合 | アップデート直後にWiFiが不安定になる |
| IPアドレスの競合 | 「IPアドレスの取得中」で止まる、接続と切断を繰り返す |
- 他の端末では繋がる場合 → その端末固有の問題
- すべての端末で繋がらない場合 → ルーターまたは回線側の問題
- 特定のSSIDだけ繋がらない場合 → そのネットワーク設定の問題
回線・プロバイダ側の問題
ルーターも端末も正常なのにインターネットが使えない場合は、回線やプロバイダ側に障害が発生している可能性があります。
この場合はユーザー側でできることは限られるため、障害情報の確認と復旧を待つことが基本的な対応になります。
| 原因 | 症状の例 |
|---|---|
| プロバイダの通信障害 | WiFiには接続できるが、どのサイトも開けない |
| 回線工事・メンテナンス | 特定の時間帯だけインターネットが使えない |
| 料金未払いによる回線停止 | ある日突然すべての通信ができなくなる |
| 地域的な回線トラブル(災害・設備故障) | 近隣一帯でインターネットが使えなくなる |
- プロバイダの公式サイトやSNS(X等)で障害情報を確認する
- スマホのモバイルデータ通信に切り替えて「◯◯(プロバイダ名) 障害」で検索する
- 同じマンション・地域の住人が同様の症状を報告していないか確認する
回線障害の場合は復旧を待つしかありませんが、スマホのモバイルデータ通信やテザリングで一時的に凌ぐことは可能です。
まずは障害なのか自宅の問題なのかを切り分けることが大切です。
今すぐ試せる対処法10選【原因別チェックリスト】
原因のカテゴリがわかったら、次は具体的な対処法を順番に試していきましょう。
ここでは、ルーター・端末・ネットワーク環境・回線の4つの切り口から、今すぐ試せる10個の対処法をチェックリスト形式で紹介します。
上から順番に試していくことで、効率よく原因を特定・解決できます。
対処法1〜3:ルーター・モデムを確認する
WiFiトラブルの大半は、ルーターまわりの確認で解決します。
まずはこの3つを最優先で試してください。
- 手順:ルーターとモデム(ONU)の電源プラグをコンセントから抜く → 30秒〜1分待つ → モデム → ルーターの順に電源を入れ直す
- ポイント:電源を抜いた後にすぐ差し込まず、必ず30秒以上待つこと。内部のメモリがリセットされ、一時的な不具合が解消される
- 解決率:WiFiトラブルの多くがこれだけで改善するため、最初に必ず試すべき対処法
- 手順:モデムとルーターをつなぐLANケーブル、壁のLAN差込口からモデムへのケーブルがしっかり差し込まれているか確認する
- ポイント:ケーブルを一度抜いて差し直すだけで接触不良が改善することがある。「カチッ」と音がするまで確実に差し込む
- 見落としやすい点:ペットがケーブルを噛んでいた、家具の移動で引っ張られていた、など物理的な損傷がないかも確認する
- 手順:ルーター前面のランプ(POWER / INTERNET / WiFi / WAN)の状態を確認する
- 正常時:各ランプが緑色に点灯または点滅している
- 異常時の例:INTERNETランプが消灯→回線側の問題の可能性。POWERランプがオレンジや赤→ルーター本体の異常。すべて消灯→電源が入っていない
- ランプの色や点滅パターンの意味は、ルーターのメーカー・機種ごとに異なる
- 正確な判断をするには、ルーターの取扱説明書またはメーカーの公式サイトで確認するのが確実
対処法4〜6:端末側の設定を確認する
ルーターに問題がない場合は、スマホやPCの設定を確認しましょう。
意外と見落としやすい設定ミスが原因になっていることが多いです。
- iPhone:「設定」→「WiFi」がオンになっているか確認。コントロールセンターで機内モードがオフになっているかも確認する
- Android:「設定」→「ネットワークとインターネット」→「WiFi」がオンになっているか確認。機内モードがオフになっているかも確認する
- PC(Windows):タスクバーのWiFiアイコンをクリックし、WiFiがオンになっているか確認。「機内モード」がオフになっているかも確認する
- ポイント:WiFiを一度オフにしてから再度オンにするだけで再接続されることがある
- 手順:WiFi設定画面で接続中のSSIDをタップ →「このネットワーク設定を削除」→ 再度SSIDを選択してパスワードを入力し直す
- なぜ有効か:保存済みのネットワーク情報が破損していると、正しいパスワードでも接続できなくなることがある。一度削除して再設定することで解消される
- 注意点:削除するとパスワードの再入力が必要になるため、事前にパスワードを確認しておくこと(ルーター本体の側面・底面にシールで記載されていることが多い)
- 手順:スマホやPCの電源を完全に切り、10秒ほど待ってから再度電源を入れる
- なぜ有効か:端末のネットワーク関連のプロセスが一時的に停止している場合、再起動でリセットされて正常に動作するようになる
- ポイント:スリープからの復帰ではなく、必ず完全にシャットダウンしてから再起動すること
対処法7〜9:ネットワーク環境を確認する
ルーターも端末も正常に見えるのに繋がらない場合は、ネットワーク環境そのものに原因があるかもしれません。
- 手順:WiFi設定画面で、現在接続中のSSIDとは別のSSIDに切り替えてみる(例:「〇〇-5G」→「〇〇-2G」、またはその逆)
- なぜ有効か:5GHz帯は壁や距離に弱いため、ルーターから離れた場所では2.4GHz帯の方が安定する場合がある。逆に、2.4GHz帯は電子レンジなどと干渉して不安定になることがある
- 手順:ルーターの近く(同じ部屋)に移動して接続を試す
- なぜ有効か:壁・床・家具などの障害物や距離が原因で電波が届いていない可能性がある。近くで繋がるなら、電波の届く範囲の問題
- 改善策:ルーターの設置場所を部屋の中央・高い位置に変える、中継器やメッシュWiFiの導入を検討する
- 手順:使っていない端末のWiFi接続をオフにして、接続台数を減らしてから再接続を試す
- なぜ有効か:ルーターには同時接続できる台数に上限がある(一般的な家庭用ルーターで10〜30台程度)。IoT家電やスマートスピーカーなど、気づかないうちに接続台数が増えている場合がある
- 確認方法:ルーターの管理画面にログインすると、現在接続中の端末一覧を確認できる
対処法10:回線の障害情報を確認する
対処法1〜9を試しても改善しない場合は、回線やプロバイダ側に障害が発生している可能性があります。
- 手順:スマホのモバイルデータ通信に切り替え、契約中のプロバイダの公式サイトで「障害・メンテナンス情報」ページを確認する
- SNSでの確認:X(旧Twitter)で「◯◯(プロバイダ名) 障害」「◯◯ 繋がらない」と検索すると、同じ症状を報告しているユーザーが見つかることがある
- 障害の場合の対応:ユーザー側でできることはないため、復旧を待つ。急ぎの場合はスマホのテザリングやモバイルデータ通信で一時的に凌ぐ
- ルーター・モデムを再起動する
- LANケーブルの接続を確認する
- ルーターのランプ状態を確認する
- WiFi機能のオン/オフと機内モードを確認する
- ネットワーク設定を削除して再接続する
- 端末を再起動する
- 接続するSSID(周波数帯)を変えてみる
- ルーターとの距離・障害物を見直す
- 接続台数を減らしてみる
- プロバイダ・回線の障害情報をチェックする
この10個を上から順番に試せば、大半のWiFiトラブルは解決できます。
それでも改善しない場合は、次のセクションで紹介する個別のケース別対処法を確認してください。
「接続済み」なのにインターネットが使えないときの対処法
WiFiに接続済みなのにインターネットが使えない場合は、ルーターがインターネット回線と正常に通信できていない可能性が高いです。
WiFiマークが表示されているのにWebサイトが開けない、アプリが通信エラーを出す──この症状は、WiFiの接続自体は成功しているが、その先のインターネットに到達できていない状態です。
ここでは、この「接続済みなのに使えない」トラブルに特化した対処法を解説します。
原因の特定方法
まずは、問題が「WiFi接続」にあるのか「インターネット回線」にあるのかを切り分けましょう。
この切り分けができるだけで、対処の方向性が大きく変わります。
- 他の端末でも同じ症状か確認する ── すべての端末でインターネットが使えないなら、ルーターまたは回線側の問題。特定の端末だけなら、その端末の問題
- 有線接続で確認する ── PCとルーターをLANケーブルで直接つないでインターネットが使えるか確認する。有線でも使えないなら、ルーターまたは回線側の問題が確定
- スマホのモバイルデータ通信で確認する ── WiFiをオフにしてモバイルデータで通信できるなら、スマホ自体は正常。WiFi経由の通信だけに問題がある
この3つを確認するだけで、「ルーターの問題」「回線の問題」「端末の問題」のどれに該当するかが高い確率で特定できます。
ルーター・モデムのランプ確認ポイント
「接続済みなのにインターネットが使えない」場合、ルーターやモデムのランプが重要なヒントになります。
特に「INTERNET」や「WAN」のランプが消灯またはオレンジ色になっていないかを確認してください。
| ランプの種類 | 正常時 | 異常時の意味 |
|---|---|---|
| POWER | 緑色に点灯 | 消灯→電源が入っていない。オレンジ/赤→機器の異常 |
| INTERNET / WAN | 緑色に点灯または点滅 | 消灯→インターネット回線と接続できていない。オレンジ→認証エラーの可能性 |
| WiFi / WLAN | 緑色に点灯または点滅 | 消灯→WiFi機能がオフになっている |
| 光回線 / 認証 | 緑色に点灯 | 消灯→ONU(モデム)が回線を認識していない。回線障害または物理的な接続不良 |
- モデムとルーターの両方を再起動する(電源を抜いて1分待ってから、モデム→ルーターの順に電源を入れる)
- モデムからルーターへのLANケーブルが正しく接続されているか確認する
- ルーターの「WAN」ポートにケーブルが差さっているか確認する(「LAN」ポートに間違えて差している場合がある)
- 上記を試しても改善しない場合は、プロバイダの障害情報を確認する
DNS設定・IPアドレスの確認方法
ランプが正常なのにインターネットが使えない場合は、DNS設定やIPアドレスの問題が原因の場合があります。
DNSとは、Webサイトのドメイン名(例:google.com)をIPアドレスに変換する仕組みのことです。
DNSサーバーに問題があると、WiFiには繋がっているのにWebサイトが表示されなくなります。
- iPhone:「設定」→「WiFi」→ 接続中のSSID横の「i」をタップ →「DNSを構成」→「手動」に切り替え → DNSサーバーに「8.8.8.8」と「8.8.4.4」を入力して保存
- Android:「設定」→「ネットワークとインターネット」→「WiFi」→ 接続中のSSIDを長押し →「ネットワークを変更」→「詳細設定」→ IPを「静的」に変更 → DNS1に「8.8.8.8」、DNS2に「8.8.4.4」を入力
- Windows:「設定」→「ネットワークとインターネット」→「WiFi」→「アダプターのオプションを変更する」→ WiFiアダプタを右クリック →「プロパティ」→「インターネットプロトコル バージョン4」→ DNSサーバーのアドレスに「8.8.8.8」と「8.8.4.4」を入力
「8.8.8.8」「8.8.4.4」はGoogleが提供するパブリックDNSサーバーです。
DNS設定を変更してWebサイトが表示されるようになった場合は、元のDNSサーバーに問題があったことが確認できます。
- iPhone:「設定」→「WiFi」→ 接続中のSSID横の「i」をタップ →「IPアドレス」が「192.168.〇.〇」のような数値になっていれば正常。「169.254.〇.〇」で始まっている場合は、ルーターからIPアドレスを取得できていない状態
- Windows:コマンドプロンプトで「ipconfig」を実行し、「IPv4アドレス」の値を確認する
- 対処法:IPアドレスが正常に取得できていない場合は、ルーターの再起動と端末のWiFi再接続を試す
DNS設定やIPアドレスの変更はやや技術的な操作ですが、手順どおりに進めれば初心者でも対応可能です。
変更後に改善しない場合は、元の設定(「自動」)に戻しておきましょう。
パスワードが合っているのに繋がらないときの対処法
WiFiのパスワードが合っているのに繋がらない場合は、SSIDの選び間違い・大文字小文字の入力ミス・ルーター側の接続台数上限が原因であることが多いです。
「パスワードは絶対に合っているはずなのに…」と感じたときほど、意外な見落としが隠れています。
ここでは、パスワードが正しいのに接続できないケースに特化した対処法を紹介します。
SSIDの選び間違い・入力ミスの確認
最も多いのが、接続先のSSIDを間違えているケースです。
特にマンションやオフィスビルでは、近隣のルーターのSSIDが似た名前で表示されることがあり、誤って別のネットワークに接続しようとしている可能性があります。
- SSIDがルーター本体に記載されたものと完全に一致しているか ── ルーター本体の側面・底面のシールに正しいSSIDが記載されている。目視で1文字ずつ照合する
- 5GHz用と2.4GHz用のSSIDを間違えていないか ── 「〇〇-A」と「〇〇-G」、「〇〇-5G」と「〇〇-2G」など、周波数帯ごとにSSIDが分かれている場合がある
- 隣家や他フロアのSSIDに接続しようとしていないか ── 電波が重なるエリアでは、似た名前のSSIDが複数表示されることがある
SSIDが合っていることを確認したら、次にパスワードの入力内容を再チェックしましょう。
- 大文字と小文字の間違い ── WiFiのパスワードは大文字・小文字を区別する。「A」と「a」、「O(オー)」と「0(ゼロ)」、「l(エル)」と「1(イチ)」の見間違いに注意
- 余分なスペースの入力 ── コピー&ペーストした場合に末尾にスペースが入ることがある
- 全角・半角の間違い ── WiFiのパスワードは半角英数字。日本語入力モードのまま入力すると全角になり、正しく認識されない
- パスワードの目のアイコンを活用 ── 入力欄の横にある「目のアイコン」をタップすると、入力した文字列を確認できる
どうしても不安な場合は、ルーター本体のシールに記載されたパスワードを見ながら、1文字ずつ慎重に入力し直してみてください。
接続台数の上限オーバー
パスワードもSSIDも正しいのに接続できない場合、ルーターの同時接続台数の上限に達している可能性があります。
家庭用ルーターの同時接続台数は、一般的に10〜30台程度です。
スマホ、PC、タブレット、ゲーム機に加え、スマートスピーカー・スマートリモコン・ロボット掃除機などのIoT家電も1台としてカウントされるため、気づかないうちに上限に達していることがあります。
| 端末の種類 | 台数の目安(一般的な家庭) |
|---|---|
| スマホ | 家族の人数分(2〜4台) |
| PC・タブレット | 1〜3台 |
| テレビ・ゲーム機 | 1〜3台 |
| スマートスピーカー・IoT家電 | 2〜10台以上 |
| 合計 | 10〜20台になるケースが多い |
- 確認方法:ルーターの管理画面にログインし、「接続中の端末一覧」を確認する。使っていない端末が接続されたままになっていないかチェックする
- 対処法:使っていない端末のWiFi接続をオフにするか、ルーターの管理画面から不要な端末の接続を切断する
- 根本対策:接続台数が常にギリギリの場合は、同時接続台数の多いルーターへの買い替えを検討する
MACアドレスフィルタリングの確認
MACアドレスフィルタリングとは、ルーターに登録されたMACアドレス(端末固有の識別番号)を持つ端末だけに接続を許可するセキュリティ機能のことです。
この機能が有効になっていると、登録されていない新しい端末はパスワードが合っていても接続を拒否されます。
- 確認方法:ルーターの管理画面にログインし、「MACアドレスフィルタリング」や「アクセス制限」の設定項目を確認する
- 対処法1:新しい端末のMACアドレスをルーターの許可リストに追加する
- 対処法2:MACアドレスフィルタリング機能自体をオフにする(セキュリティレベルは下がるが、接続トラブルは解消される)
- 自分でフィルタリングを設定した覚えがなくても、ルーターの初期設定や他の家族が有効にしている場合がある
- iPhoneやAndroidの「プライベートアドレス(ランダムMACアドレス)」機能がオンになっていると、実際のMACアドレスと異なるアドレスで接続しようとするため、フィルタリングに引っかかることがある
- プライベートアドレスを無効にするには、WiFi設定画面で該当SSIDの「プライベートアドレス」をオフにする
MACアドレスフィルタリングが原因のケースは頻度としては少ないですが、新しいスマホに機種変更した直後や、ゲストにWiFiを共有する場面で発生しやすいトラブルです。
それでも解決しないときに確認すべきこと
ここまでの対処法をすべて試しても改善しない場合は、機器の故障や回線そのものに問題がある可能性が出てきます。
最終手段として、機器の寿命の見極め・プロバイダへの問い合わせ・ルーターの買い替えの3つを確認しましょう。
機器の故障・寿命の見極め方
WiFiルーターやモデム(ONU)も電子機器である以上、経年劣化や故障は避けられません。
一般的にWiFiルーターの寿命は4〜6年程度と言われています。
- 再起動しても数時間〜数日で同じ症状が再発する
- ルーター本体が異常に熱くなっている
- ランプが正常なパターンで点灯しない(消灯・赤点滅が続く)
- 購入から5年以上経過している
- 対応しているWiFi規格が古い(WiFi4以前)
| 確認ポイント | 正常 | 故障の可能性あり |
|---|---|---|
| 本体の温度 | ほんのり温かい程度 | 触り続けられないほど熱い |
| 再起動後の安定性 | 再起動すれば安定する | 再起動しても短時間で再発する |
| ランプの状態 | 緑色に点灯・点滅 | 消灯・赤色・オレンジが続く |
| 使用年数 | 購入から4年以内 | 購入から5年以上 |
故障が疑われる場合は、レンタル品(プロバイダから借りているルーターやONU)であれば無償交換に対応してもらえるケースが多いため、まずはプロバイダに連絡しましょう。
自分で購入したルーターの場合は、メーカーの保証期間内であれば修理・交換対応が可能です。
プロバイダ・回線業者への問い合わせ手順
自分でできる対処法を試しても解決しない場合は、プロバイダや回線業者に問い合わせるのが次のステップです。
問い合わせ前に以下の情報を整理しておくと、スムーズに対応してもらえます。
- 契約者名・契約ID(お客様番号) ── 契約書やマイページで確認できる
- 症状の詳細 ── いつから発生しているか、すべての端末で発生するか、エラーメッセージの内容など
- 試した対処法 ── 「ルーターの再起動は試した」「LANケーブルの差し直しもした」など、何を試したか伝える
- ルーター・モデムのランプ状態 ── どのランプがどの色で点灯/消灯しているか
- ルーターの型番 ── ルーター本体に記載されている型番(例:WSR-3200AX4Sなど)
- プロバイダのサポート窓口:契約書、プロバイダの公式サイト、またはマイページに電話番号・チャットサポートの案内がある
- 回線業者(NTT・KDDIなど)のサポート窓口:モデム(ONU)や光回線の物理的なトラブルの場合は、回線業者に直接連絡する
- ルーターメーカーのサポート窓口:ルーター本体の故障が疑われる場合は、メーカーのサポートに問い合わせる
電話が混み合うことが多いため、チャットサポートやメール問い合わせに対応しているプロバイダであれば、そちらを活用するのもおすすめです。
ルーターの買い替え・契約見直しの判断基準
最終的に、ルーターの買い替えや回線・プロバイダの契約見直しが必要になるケースもあります。
以下の基準に当てはまる場合は、買い替えや乗り換えを検討するタイミングです。
- 購入から5年以上経過している
- WiFi5(802.11ac)以前の規格にしか対応していない
- 同時接続台数が足りず、頻繁に接続不良が起きる
- 再起動しても数日で同じ症状が再発する
- 住環境が変わった(引っ越し・部屋数の増加など)のにルーターをそのまま使っている
- WiFi規格:WiFi6(802.11ax)以上対応のものを選ぶと、速度・安定性・同時接続性能が大きく向上する
- 同時接続台数:家族の人数やIoT家電の台数を考慮し、余裕のある台数のモデルを選ぶ
- カバー範囲:戸建てや広い間取りの場合は、メッシュWiFi対応モデルを検討する
- バンドステアリング:5GHzと2.4GHzを自動切り替えしてくれる機能があると、手動での使い分けが不要になる
- ルーターを新品に交換しても速度改善しない場合は、回線やプロバイダ側の帯域不足が原因の可能性がある
- マンション共用回線で夜間に極端に遅くなる場合は、個別に光回線を引くか、回線の種類を変更することで改善するケースがある
- 契約から長期間経っている場合、同じプロバイダでもプラン変更で速度が改善することがある
「何度も対処法を試すのに疲れた」「月に何回も再起動している」という状態は、機器や回線が限界に来ているサインです。
思い切って環境を刷新した方が、長い目で見てストレスもコストも減る場合があります。
よくある質問
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Aまずはルーターと端末(スマホ・PC)の両方を再起動してみてください。ルーターは電源プラグを抜いて30秒〜1分待ってから再度差し込みます。WiFiトラブルの多くはこの再起動だけで解消されます。
-
AWiFiマークが表示されている場合、端末とルーターの間の接続は正常です。しかし、ルーターからインターネット回線への接続がうまくいっていない可能性があります。ルーターの「INTERNET」ランプが消灯していないか確認し、モデムとルーターの再起動を試してみてください。それでも改善しない場合は、プロバイダの障害情報を確認しましょう。
-
A特定のスマホだけ繋がらない場合は、端末側に原因があるケースがほとんどです。まずWiFi機能がオンになっているか、機内モードがオフになっているかを確認してください。次に、WiFi設定画面で該当するSSIDのネットワーク設定を一度削除し、パスワードを再入力して接続し直してみましょう。それでも繋がらない場合は、スマホの再起動を試してください。
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AWiFiのパスワード(暗号化キー)は、ルーター本体の側面または底面に貼られたシールに記載されていることが多いです。「KEY」「暗号化キー」「PASS」などのラベルで記載されています。シールが見つからない場合やパスワードを変更した場合は、ルーターの管理画面にログインして確認できます。
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A明確な決まりはありませんが、月に1回程度の定期的な再起動を推奨しているメーカーもあります。長時間の連続稼働でメモリが蓄積し、動作が不安定になることがあるためです。「最近WiFiが遅い気がする」と感じたら、まず再起動を試してみるのが手軽で効果的な対策です。
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A一般的にWiFiルーターの寿命は4〜6年程度と言われています。頻繁に接続が切れる、再起動しても改善しない、本体が異常に熱くなるといった症状が出始めたら、経年劣化のサインです。また、WiFi規格が古い(WiFi4以前)ルーターは、速度や接続安定性の面でも買い替えを検討する価値があります。
