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海外で日本の電話番号を維持する方法|eSIM併用の最適解

海外で日本の電話番号を維持する方法|eSIM併用の最適解

この記事の結論

海外で日本の電話番号を維持する方法は、日本の回線を解約せずに持っていき、データ通信だけをデータ専用eSIMに任せる「2枚持ち」が最も確実です。日本回線はデータローミングをオフにしてSMS受信と着信の待機用に残し、ネットは現地対応のeSIMでまかないます。この記事では、渡航前の準備からiPhone・Androidの設定手順、高額請求を防ぐチェックポイントまで順番に解説します。

海外に行くとき、日本の電話番号をどう扱うかは意外と悩みますよね。

ネット回線だけなら現地のSIMやeSIMを使えば済みます。
ただ、日本の番号がつながらない状態になると話が変わってきます。
ネットバンキングのログイン、証券口座の出金、各種サービスの二段階認証。
これらはいまだにSMSでの本人確認が主流で、番号が使えないだけで手続きが一切進まなくなる場面があります。

さらに、職場からの連絡や家族の急な電話、帰国便の変更連絡など、電話が鳴る可能性はゼロにはできません。
かといって、日本の回線をそのまま海外で使うと高額請求が心配。
逆に解約してしまうと、同じ番号は基本的に二度と戻ってきません。

そこで現実的な答えになるのが、日本の回線は「番号の維持用」として残し、データ通信は海外用のデータ専用eSIMに切り替えるという使い分けです。
番号はそのまま、通信費は現地価格。
設定はスマホ側で10分ほど触るだけで完了します。

この記事でわかること
  • 海外で日本の電話番号を維持する具体的な方法と、3つの選択肢の違い
  • iPhone・Androidそれぞれのデュアルsim設定手順と、渡航前にやっておくこと
  • ローミングの高額請求・着信課金を防ぐチェックポイント
  • 滞在期間別の最適な組み合わせと、長期渡航での番号保管という選択肢

はじめてeSIMを使う方でも迷わないように、順番どおりに進めれば完了する形でまとめました。

目次

海外で日本の電話番号を維持する方法は?結論は「日本回線+データ専用eSIM」の2枚持ち

海外で日本の電話番号を維持する方法とは、日本の回線を解約せずに持っていき、データ通信だけを海外用のデータ専用eSIMに切り替える運用です。

電話番号は「回線を契約している状態」に紐づいています。
つまり、解約しなければ番号は海外にいても失われません。
問題になるのは番号そのものではなく、日本の回線で海外のネットを使うと通信料が高くなるという点だけです。

だから、役割を分けてしまえば解決します。
日本回線は番号の維持とSMS受信の待機用、データ通信は現地に対応したデータ専用eSIM。
これで番号はそのまま、通信費は現地価格という状態が作れます。

番号維持の条件は「日本の回線を解約しないこと」だけ

まず押さえたいのは、番号を維持するために特別な手続きは必要ないという点です。
契約が続いていれば番号は自分のものなので、海外滞在中も番号が消えることはありません。

判断基準はシンプルです。
渡航期間中も日本回線の月額料金を払い続けられるかどうか。
ここだけ見ればよく、短期〜中期の渡航であれば、そのまま契約を残すのが最も手間のかからない選択になります。

渡航中も日本回線を残す場合のポイント
  • 解約・休止の手続きは不要。契約はそのままにしておく
  • 月額料金は日本にいるときと同じように発生する
  • データローミングをオフにしておけば、海外で勝手に通信料が加算されることは基本的にない
  • SMSの受信は、ローミングをオフにしていても可能なケースが多い(詳しくは後述します)

データ通信は現地対応のデータ専用eSIMに任せるのが最適解

日本の番号を残したうえでネットを使うなら、データ専用eSIMを追加するのが最も相性がいい方法です。
理由は、データ専用eSIMには電話番号が付かないため、日本の番号と役割がぶつからないからです。

音声通話やSMSは日本回線が担当し、データ通信はeSIMが担当する。
1台のスマホの中で、この分担がそのまま成立します。
物理SIMを抜き差しする必要もないので、日本のSIMはスマホに入れたままで問題ありません。

日本回線(既存のSIM)

担当:電話番号の維持/SMSの受信/着信の待機

設定:データローミングはオフ

費用:日本での月額料金のみ

データ専用eSIM(海外用)

担当:現地でのデータ通信すべて

設定:モバイルデータ通信の主回線に指定

費用:渡航先・データ量に応じた定額

なお、電話番号が付いた海外SIMを選ぶ必要はほとんどありません。
現地の番号が必要になるのは、現地の飲食店予約や配車アプリで電話確認がある場合など限られた場面です。
通話はアプリで代替できるため、番号なしのデータ専用タイプで十分というケースが大半です。
通話付きとデータ専用の違いは通話付きSIMとデータ専用SIMの違いでも整理しています。

3つの選択肢を比較|ローミング・eSIM併用・番号保管

番号を維持しながら海外でネットを使う方法は、大きく3つに分かれます。
結論としては、数日〜数カ月の渡航ならeSIM併用、半年以上の長期なら番号保管サービスの検討という切り分けになります。

方法 番号の維持 通信費の目安 向いている人
キャリアの海外ローミング できる 1日あたりの定額制が中心。日数が増えるほど負担が大きくなりやすい 1〜2泊の弾丸出張/設定を一切したくない人
日本回線+データ専用eSIM できる 渡航先ごとの定額。日数・データ量で選べる 数日〜数カ月の渡航/通信費を抑えたい人
電話番号保管サービスを使う できる(着信・SMSは利用不可) 日本回線は月額数百円程度に下がる(金額は各社で異なる) 半年以上の長期滞在・留学・駐在

ローミングは手軽さが魅力ですが、料金は1日単位の加算になるため滞在が長引くほど不利になります。
一方で番号保管サービスは月額を大きく下げられる反面、保管中はその番号で着信もSMS受信もできません。
SMS認証を使いたいなら保管は選べない、というのが実質的な判断基準です。

この章のまとめ
  • 番号は解約しない限り維持される。特別な手続きは不要
  • データ通信だけをデータ専用eSIMに分けると、番号維持と通信費の両方を解決できる
  • 滞在が半年以上でSMS認証も不要なら、番号保管サービスが選択肢に入る

なぜ日本の電話番号を維持すべき?消すと困る3つの場面

日本の電話番号を維持すべき最大の理由は、SMSによる本人確認です。データローミングをオフにしていても、SMSの受信は基本的に可能なケースが多いため、番号を残しておけば海外からでも認証コードを受け取れます。

海外用のeSIMを用意すると、「日本の回線はもういらないのでは」と考えたくなりますよね。
ただ、日本の番号が持っている役割は通話だけではありません。
本人確認の入口として使われているという点が、いちばん見落とされやすいところです。

番号を失ってから気づくと、復旧に数週間かかることもあります。
ここでは、番号がないと実際に困る場面を3つに整理します。

銀行・証券・二段階認証のSMSが受け取れなくなる

いまの日本のサービスは、重要な操作の前にSMSで認証コードを送る仕組みが主流です。
ネットバンキングの振込、証券口座の出金、クレジットカードの利用確認、フリマアプリの本人確認。
どれもSMSが受け取れないと手続きそのものが止まります。

判断基準としては、渡航中に使う可能性のあるサービスで、SMS認証が設定されているものが1つでもあるかを確認することです。
1つでもあるなら、番号は維持しておく側に倒したほうが安全です。

⚠ 番号がないと詰まりやすい手続き
  • ✕ネットバンキングの振込・出金時のワンタイムパスワード
  • ✕証券口座やキャッシュレス決済アプリのログイン認証
  • ✕クレジットカードの不正利用確認・3Dセキュア認証
  • ✕アカウントのパスワード再設定(電話番号にコードが届く設定の場合)
  • ✕航空券・宿泊予約サイトの本人確認

なお、渡航前に認証方法を見直しておくのも有効です。
認証アプリ(Google Authenticator など)やメール認証に切り替えられるサービスであれば、SMS依存を減らせます。
ただし切り替えに対応していないサービスも多いので、番号維持と併用するのが現実的です。

職場・家族・宅配からの着信を取り逃がす

連絡はメッセージアプリで足りると思っていても、電話でしか来ない連絡は残ります。
勤務先からの急な確認、実家からの連絡、帰国後に届く荷物の再配達、金融機関からの折り返し。
こうした相手は、登録されている日本の番号にしか電話をかけてきません。

ここでの判断基準は、渡航中に「電話でしか連絡してこない相手」がいるかという点です。
仕事関係や高齢の家族がいる場合は、番号を生かしておく価値が高くなります。

連絡の相手 連絡手段 番号を維持していれば
友人・同年代の家族 メッセージアプリが中心 eSIMのデータ通信だけで対応できる
勤務先・取引先 電話・SMSが混在 着信履歴やSMSで気づける
金融機関・役所 電話・SMSのみ 重要な連絡を取り逃がしにくい
宅配・配送業者 電話・SMSのみ 不在通知や再配達の連絡を受け取れる

着信そのものに出る必要はありません。
着信があったことに気づければ、あとからメッセージアプリや無料通話でかけ直せます。
「気づける状態」を確保しておくのが番号維持の実質的な目的です。

一度解約した番号は原則として戻らない

長期の渡航で節約したくなったときにやりがちなのが、日本回線の解約です。
ただ、これは慎重に判断したいところです。
解約した電話番号は、あとから同じものを取り直すことが原則できません。

解約すると番号は回収され、一定期間を経て別の人に再び割り当てられる仕組みになっています。
帰国後に「前の番号に戻したい」と申し出ても、同じ番号を指定することはできません。
また、解約後は番号を持ち運ぶ手続き(他社への乗り換え)も使えなくなります。

解約する前に確認したいこと
  • その番号を登録しているサービスをすべて洗い出せているか(金融・行政・サブスク)
  • メッセージアプリのアカウントが番号に紐づいていないか(引き継ぎ設定が必要な場合がある)
  • 帰国後にその番号をもう一度使う予定があるか
  • 節約が目的なら、解約ではなく番号保管サービスや低額プランへの変更で足りないか

節約したいだけなら、解約以外にも手段があります。
料金プランを最小構成に変更する、電話番号保管サービスを使う、といった方法です。
解約は取り返しがつかない選択なので、最後の手段として考えるのが安全です。

どうやって設定する?iPhone・Android別のデュアルSIM設定ガイド

設定の基本は、データ通信を海外eSIM側、音声通話とSMSを日本回線側に割り当てることです。

やることは「どの回線に何を担当させるか」を指定するだけです。
専門的な知識は必要なく、スマホの設定画面を数カ所触れば完了します。

ただし、ここで日本回線のデータローミングをオフにし忘れると高額請求につながります。
手順の中でいちばん重要なのはその1点なので、順番どおりに進めてください。

渡航前にやっておく3つの準備

準備は日本にいるあいだに済ませておくのが鉄則です。
理由は、eSIMの開通作業にはインターネット環境が必要だからです。
現地に着いてからでは、ネットがない状態でネットを用意する状況になり、手詰まりになりかねません。

🔧 渡航前チェックリスト
1

端末がeSIMに対応しているか確認する。iPhoneはXS以降、Androidは比較的新しいモデルが対応しています。設定画面に「eSIMを追加」「SIMのダウンロード」といった項目があれば対応端末です。

2

SIMロックがかかっていないか確認する。2021年10月以降に販売された端末は原則としてロックがありません。それより前に購入した端末は、契約中のキャリアで解除手続きを済ませておきます。

3

渡航先に対応した海外eSIMを申し込み、QRコードを受け取る。自宅のWi-Fi環境でプロファイルの追加まで進めておくと、現地では回線を切り替えるだけで使えます。

判断基準としては、出発前日までにプロファイルの追加が終わっているかを目安にしてください。
利用開始日を指定できるサービスなら、プロファイルを入れておいても渡航日まで課金は始まりません。

iPhoneの設定手順

iPhoneは「モバイル通信」の画面だけで完結します。
設定する項目は4つです。

  1. eSIMを追加する:設定 → モバイル通信 → eSIMを追加 → QRコードを使用。受け取ったQRコードを読み込みます
  2. 回線に名前を付ける:日本回線は「日本」、eSIMは「海外用」など。あとの切り替えで迷わなくなります
  3. 役割を割り当てる:「モバイルデータ通信」は海外用eSIM、「デフォルトの音声回線」は日本回線を選択
  4. 日本回線のデータローミングをオフにする:モバイル通信 → 日本回線をタップ → データローミングをオフ

ここでもう1つ、必ず確認したい項目があります。

⚠ 「モバイルデータ通信の切替を許可」はオフに
  • ✕オンのままだと、eSIMの電波が弱い場所で日本回線に自動で切り替わることがあります
  • ✕気づかないうちに日本回線でローミング通信が発生し、料金が加算される原因になります
  • ✕場所は「設定 → モバイル通信 → モバイルデータ通信」の画面内にあります

Androidの設定手順

Androidはメーカーによって項目名が少し違いますが、考え方はiPhoneと同じです。
「SIM」または「SIMカードとモバイルネットワーク」の設定画面から進めます。

  1. eSIMをダウンロードする:設定 → ネットワークとインターネット → SIM → SIMの追加 → 「代わりにSIMをダウンロードしますか?」からQRコードを読み込み
  2. モバイルデータの優先回線を海外eSIMに設定する:SIMの一覧画面で「モバイルデータ」の担当回線を指定します
  3. 通話とSMSの優先回線を日本回線に設定する:同じ画面で「通話」「SMS」の担当を選びます
  4. 日本回線のローミングをオフにする:日本回線を選択 → ローミングのスイッチをオフ

判断基準は、設定後に画面上部のアンテナ表示が2本になっているかです。
2回線とも認識されていれば、割り当ては正しく反映されています。
APN(インターネット接続に必要な設定情報)の入力を求められる場合は、SIMのAPN設定ガイドを参考にしてください。

現地に着いたら確認する3項目

到着直後は、空港のWi-Fiにつながる場所で動作を確認しておくと安心です。
うまくつながらない場合でも、Wi-Fiがあれば設定を見直せます。

💡 到着後の動作チェック
  • ✓機内モードを一度オン・オフして、eSIMが現地の回線をつかむか確認する
  • ✓Wi-Fiを切った状態でブラウザを開き、データ通信ができているか確認する
  • ✓日本回線のデータローミングがオフのままか、もう一度見て確認する

ここまで終われば、日本の番号は着信とSMSの待機用、通信は海外eSIMという状態が完成します。
あとは滞在中、設定をいじらずそのまま使うだけです。

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高額請求を防ぐ注意点|ローミング・着信・留守電の落とし穴

海外での高額請求の大半は、日本回線のデータローミングがオンのままになっていることが原因です。

日本の番号を維持する運用でいちばん怖いのが、帰国後に届く請求です。
ただ、原因になるパターンはほぼ決まっています。
データ通信・着信・留守番電話の3つを押さえておけば、想定外の請求は避けられます。

まず、どの操作で料金が発生するのかを整理しておきましょう。

海外での操作 日本回線での課金 対策
SMSを受信する 無料の場合が多い そのままでよい(認証コード受け取り用)
SMSを送信する 発生する 返信はメッセージアプリに切り替える
電話の着信に出る 発生する 出ずに、あとからアプリでかけ直す
電話を発信する 発生する 通話アプリを使う
データ通信をする ローミングがオンなら発生する 日本回線のローミングをオフにする

具体的な料金は契約先や渡航先の国によって変わります。
渡航前に、契約しているキャリアの公式サイトで自分の渡航先の料金を確認しておくのが確実です。

データローミングは「日本回線だけオフ」にするのがコツ

ここを間違えると通信そのものが使えなくなります。
オフにするのは日本回線のデータローミングだけで、海外eSIM側のローミングはオンのままにしておく必要があります。

理由は、海外eSIMは現地の提携回線を借りて通信する仕組みだからです。
eSIM側までオフにすると、電波をつかんでいるのにネットにつながらない状態になります。
「設定したのに使えない」というトラブルは、これが原因のケースが多いです。

ローミング設定の正解
  • 日本回線:データローミング オフ(番号の待機のみ)
  • 海外eSIM:データローミング オン(現地通信に必要)
  • モバイルデータ通信の主回線:海外eSIM
  • デフォルトの音声回線:日本回線

判断基準は、Wi-Fiを切った状態でネットにつながり、かつ日本回線側のローミング表示が出ていないことです。
この2つが同時に満たされていれば、設定は正しい状態です。

着信に出ると料金が発生する仕組み

意外と知られていないのが、海外では電話を受けた側にも通話料がかかるという点です。
日本国内では着信は無料ですが、海外にいるときは事情が変わります。

これは、日本にかかってきた電話を滞在国まで転送する形になるためです。
その転送部分の費用が、発信者ではなく受け取る側の負担になります。
つまり電話に出た瞬間から、1分単位で料金が加算されていくと考えてください。

着信で損をしないための立ち回り
  • 着信があっても基本は出ない。履歴で相手を確認してから判断する
  • 折り返しはメッセージアプリの無料通話を使う(相手も同じアプリを使っている場合)
  • 仕事の急用など、どうしても出る必要がある電話だけ例外にする
  • 渡航前に「連絡はアプリでお願いします」と主要な相手に伝えておく

留守番電話は渡航前に止めておく

ここも見落としやすいポイントです。
留守番電話サービスを契約している場合、電話に出なくても留守電に転送された時点で費用が発生することがあります。

「出なければ無料」と思い込んでいると、帰国後に少額の転送料が積み上がっているケースがあります。
長期の滞在で着信が多い人ほど影響が出やすい部分です。

対策は、渡航前に留守番電話サービスを一時停止しておくことです。
判断基準としては、滞在が1週間を超えるなら止めておくくらいの感覚で問題ありません。
停止や再開の方法は契約しているキャリアで異なるため、出発前に手続き方法を確認しておきましょう。

半年以上の長期渡航なら電話番号保管サービスも選択肢

留学や駐在などで滞在が長くなる場合は、日本回線の月額を下げる方法も検討したいところです。
その手段のひとつが、各社が提供している電話番号保管サービスです。

電話番号保管サービスとは、回線の利用を一時的に止めたまま電話番号だけを保持しておける仕組みです。
月額は数百円程度に下がるケースが多く(金額は各社で異なります)、解約せずに番号を守れます。

契約をそのまま残す

SMS認証の受け取りができる

着信にも気づける

月額は通常どおり発生する

電話番号保管サービス

月額を大きく抑えられる

SMS認証・着信は利用できない

番号は保持されるので帰国後に再開できる

選ぶ基準は明確です。
滞在中にSMS認証を使う予定があるなら契約を残す、使わないなら保管サービス。
銀行や証券を触る予定が少しでもあるなら、契約を残しておくほうが結果的に安全です。

通話はどうする?アプリ活用と滞在期間別の最適な組み合わせ

海外での通話は、通話アプリを使えば日本番号からの発信を使わずに済ませられます。

データ専用eSIMには電話番号が付きません。
ただ、通話ができなくなるわけではありません。
データ通信さえあれば、アプリ経由の通話はすべて使えます。

実際、海外滞在中の連絡はほとんどがアプリで完結します。
番号を使った通話が必要になる場面は限られているので、そこだけ個別に対策すれば十分です。

基本はメッセージアプリの無料通話で足りる

日常的な連絡は、普段使っているアプリをそのまま使えます。
アプリの通話はデータ通信を利用する仕組みなので、日本の番号で発信する必要がありません。

日本の家族や友人とはLINE、海外の相手やホテル・現地の担当者とはWhatsAppという使い分けが一般的です。
iPhone同士ならFaceTimeも使えます。

手段 主な相手 通話料
LINE通話 日本の家族・友人・職場 データ通信のみ(通話料なし)
WhatsApp通話 海外の知人・現地の店舗やホテル データ通信のみ(通話料なし)
FaceTime iPhone・iPadを使う相手 データ通信のみ(通話料なし)
ビデオ会議アプリ 仕事の打ち合わせ データ通信のみ(通話料なし)

判断基準は、よく連絡する相手が同じアプリを使っているかです。
渡航前に主要な相手へ「電話ではなくアプリで連絡してほしい」と伝えておくと、着信課金のリスクもまとめて減らせます。

アプリ通話で代替できないもの
  • SMSで届く認証コードの受け取り(アプリでは代替できないため、日本回線が必要)
  • 固定電話しか持っていない相手への連絡
  • 金融機関のフリーダイヤルなど、番号発信が前提のサポート窓口

日本の番号から発信する必要がある場合の選択肢

銀行のサポート窓口や役所への問い合わせなど、番号で電話をかけるしかない場面もあります。
その場合の選択肢は3つです。

  1. 日本回線からそのまま発信する:最も確実ですが、国際ローミングの通話料が発生します。短時間の1本だけなど、限定して使うのが前提です
  2. IP電話アプリを使う:050などの番号が使えるアプリを併用すると、データ通信経由で固定電話にもかけられます。渡航前に登録と動作確認を済ませておきます
  3. 日本にいる家族に代理で対応してもらう:手続き上どうしても本人確認が必要なもの以外は、これで足りるケースもあります

判断基準としては、渡航前に「番号発信が必要な用事」を先に片付けておくのがいちばん確実です。
銀行の手続きや契約の変更は、出発前に済ませておけば滞在中に電話をかける必要がほぼなくなります。

滞在期間別のおすすめ構成

ここまでの内容を、滞在期間ごとに整理します。
期間が短いほど「そのまま持っていく」、長くなるほど「日本回線のコストを下げる」方向に寄せていくのが基本です。

滞在期間 日本回線の扱い データ通信 追加でやること
〜2週間(旅行・出張) 契約はそのまま。ローミングのみオフ 渡航先対応のデータ専用eSIM とくになし
1〜3カ月(長期旅行・短期出張) 契約はそのまま。留守番電話を停止 データ量の多いeSIMプラン 不要なオプションの見直し
半年以上(留学・駐在) 最小プランへの変更、または番号保管を検討 現地の長期プランやeSIMの月額プラン SMS認証が必要なサービスの整理

短期であれば、迷わず「契約はそのまま+データ専用eSIM」で問題ありません。
番号を触らないので手続きがゼロで済み、帰国後もそのまま元の使い方に戻せます。

物理SIMとeSIMのどちらを選ぶかで迷っている場合は、海外で使う物理SIMとeSIMの違いも参考になります。

海外で日本の電話番号を維持するための結論
  • 日本回線は解約せず、データローミングをオフにして番号の待機用に残す
  • データ通信は渡航先対応のデータ専用eSIMに任せる(番号が付かないので日本の番号と競合しない)
  • 通話はメッセージアプリで代替し、着信には基本出ない
  • SMS認証だけは日本回線でしか受け取れないため、番号維持の価値がここに集約される
  • 半年以上の滞在なら、プラン変更や番号保管でコストを下げる

よくある質問

  • Aいいえ、契約を解約しなければ番号はそのまま維持されます。海外でも日本の番号は失われないため、特別な手続きは必要ありません。海外で変わるのは「通信料の計算方法」だけなので、日本回線のデータローミングをオフにし、データ通信は現地対応のデータ専用eSIMに任せる形がおすすめです。
  • A届くケースが多いです。データローミングはインターネット通信に関する設定で、SMSの受信はそれとは別の仕組みで動くためです。ただし、契約している通信会社やプランによって海外での扱いが異なる場合があるため、渡航前に公式サイトで海外でのSMS受信条件を確認しておくと安心です。
  • Aかかります。海外にいるときは、日本にかかってきた通話を滞在国まで転送する形になり、その費用を受け取る側が負担する仕組みです。国内の着信と違って無料にはならないため、着信には基本的に出ず、履歴を確認してからメッセージアプリの無料通話でかけ直す運用が安全です。
  • A2回線が電波を探すため、1回線のときよりバッテリーの消費は増える傾向があります。気になる場合は、日本回線を必要なときだけオンにするか、モバイルバッテリーを併用するのが現実的です。なお、日本回線をオフにしているあいだはSMSも受信できなくなるため、認証コードを待っているときはオンのままにしておきましょう。
  • A電話番号保管サービスは、回線の利用を一時的に止めたまま番号だけを残しておける仕組みです。帰国後に同じ番号で再開できます。一方、解約すると番号は回収され、あとから同じ番号を取り直すことは原則できません。長期滞在で費用を抑えたい場合でも、解約ではなく保管やプラン変更を先に検討するのがおすすめです。
  • A番号の維持自体は問題なくできます。契約が続いていれば番号は保持されるためです。ただし、海外でのSMS受信や国際ローミングへの対応状況は会社やプランごとに差があります。渡航前に、契約先の公式サイトで海外利用時の仕様を確認しておきましょう。データ通信はデータ専用eSIMでまかなうため、ローミングに対応していなくても大きな支障はありません。

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