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スマホの通信制限とは?速度制限の仕組みを解説

「急にスマホが遅くなった」「動画が全然読み込まれない」——そんな経験をしたことはありませんか?

その原因のほとんどは、通信制限(速度制限)です。

通信制限とは、一定のデータ量を使い切ったあとに、スマホの通信速度が大幅に落とされる仕組みのこと。完全につながらなくなるわけではありませんが、動画の視聴やSNSの画像読み込みがほぼできなくなるレベルまで遅くなります。

この記事では、以下のことをわかりやすく解説します。

  • 通信制限がかかる仕組みと原因
  • キャリア・格安SIMごとの制限速度の違い
  • 制限を解除する方法・かかりにくくするコツ

「なぜ制限がかかるのかよくわからない」「毎月同じ時期に遅くなる」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。仕組みを理解するだけで、対処がぐっとラクになります。

目次

通信制限とは何か?基本を解説

通信制限とは、スマホの契約プランで定められたデータ容量の上限を超えたときに、通信速度が自動的に落とされる仕組みのことです。

「制限」という言葉から「完全にネットが使えなくなる」と思われがちですが、実際には接続自体は維持されます。ただし速度が極端に落ちるため、快適には使えなくなります。キャリアや格安SIMによって制限後の速度は異なりますが、多くの場合は最大200kbps〜1Mbps程度まで落ちます。

月末になるとスマホが遅くなる、という方はほぼ確実に通信制限が原因です。仕組みを正しく理解しておくと、慌てずに対処できます。

通信制限がかかるとどうなる?

速度制限がかかると、以下のような症状が出ます。

症状 詳細
Webページの読み込みが遅い テキストは表示されるが、画像がなかなか出てこない
動画が再生できない・止まる YouTubeやNetflixがバッファリングし続ける
SNSの画像・動画が表示されない InstagramやXのタイムラインが止まる
地図アプリが重い Google マップのタイル読み込みが遅くなる
アプリのアップデートができない 数十MB以上のダウンロードが事実上不可能になる

一方で、LINEのテキスト送受信・通話・メールの送受信など、通信量が少ない用途はある程度使い続けられます。

速度制限と通信遮断の違い

通信制限(速度制限)と通信遮断は、まったく別のものです。

  • 速度制限:つながってはいるが、速度が大幅に落ちる状態。データ容量の超過が主な原因。
  • 通信遮断:料金未払いや契約違反などで、通信そのものが止められた状態。

一般的に「通信制限がかかった」というのは速度制限のことを指します。遮断とは異なり、翌月になれば自動的に解除されます。

制限中でもできること・できないこと

できること(低速でも可) 難しくなること
LINEのテキスト送受信 動画の視聴(YouTube・Netflix など)
メールの送受信 SNSの画像・リール・動画
電話・音声通話 大容量アプリのダウンロード・更新
テキスト中心のWebページ閲覧 オンラインゲーム(ラグが発生しやすい)
地図の簡単な確認(キャッシュあり) ビデオ通話(Zoom・Google Meet など)

制限中はWi-Fiに切り替えるのが最も手軽な解決策です。カフェやコンビニのフリーWi-Fiを活用する場面も増えるかもしれません。セキュリティが気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください。

通信制限がかかる主な原因

通信制限がかかる原因は、月のデータ容量を使い切ることだけではありません。知らないうちに制限の対象になっているケースも多いので、原因をしっかり把握しておくことが大切です。

主な原因は以下の4つです。それぞれ仕組みが少し異なるので、順番に確認していきましょう。

月間データ容量の超過

最もよくある原因です。契約プランに設定された月間のデータ上限(例:20GB・50GBなど)を超えると、翌月初日まで速度制限がかかります

データを消費しやすい行動の目安は以下のとおりです。

行動 消費データ量の目安
YouTube視聴(標準画質) 約500MB〜1GB/時間
YouTube視聴(高画質・4K) 約3〜7GB/時間
Netflix視聴(標準画質) 約700MB〜1GB/時間
音楽ストリーミング 約50〜150MB/時間
SNS閲覧(画像・動画あり) 約100〜300MB/時間
テザリングでPC作業 用途によって大きく変動

動画を毎日視聴していると、20GBのプランでも月の半ばで使い切ってしまうことがあります。

3日間の大量使用(3日10GBルール)

月間容量が余っているのに制限がかかった、という場合はこれが原因かもしれません。

一部のキャリアや格安SIMでは、直近3日間で一定量(例:10GB程度)を使いすぎると、翌日の通信速度を一時的に落とす措置を取っています。ネットワーク全体の混雑を避けるためのルールで、短期間に大量のデータを使ったユーザーが対象になります。

キャリアによってこのルールの有無や基準値は異なります。契約前に利用規約を確認しておくと安心です。

テザリングの過剰利用

スマホのデータ通信をPCやタブレットに共有する「テザリング」は、使い方によってデータを一気に消費します。PCでの動画視聴やファイルのダウンロードは、スマホ単体で使う場合より消費量が大きくなりやすいため注意が必要です。

また、プランによってはテザリング分のデータ上限が別途設けられているケースもあります。テザリングをよく使う方は、プランの条件をあらかじめ確認しておきましょう。

キャリアの混雑回避措置

自分のデータ容量が十分残っていても、通信が集中する時間帯(昼12時前後・夜20〜22時台など)は回線が混雑して速度が落ちることがあります。これは厳密には「速度制限」ではなく「ネットワーク混雑」ですが、体感としては制限がかかったときと似た状態になります。

格安SIM(MVNO)は大手キャリアの回線を借りているため、混雑時間帯の影響を受けやすい傾向があります。昼休みや夜間に特に遅いと感じる方は、プランの見直しも選択肢の一つです。

各キャリア・格安SIMの速度制限の仕組み

通信制限の仕組みはキャリアや格安SIMによって異なります。制限後の速度・条件・解除タイミングを把握しておくと、いざ制限がかかったときに慌てずに済みます。

大手キャリアと格安SIMでは、制限後の速度に大きな差があることが多いです。契約前に確認しておきたいポイントをまとめました。

大手キャリア(docomo/au/SoftBank)の制限速度

大手3キャリアは、月間データ容量を超えると速度制限がかかります。制限後の速度はプランによって異なりますが、一般的な目安は以下のとおりです。

キャリア 制限後の速度(目安) 解除タイミング
docomo 最大1Mbps(プランによる) 翌月1日
au 最大1Mbps(プランによる) 翌月1日
SoftBank 最大1Mbps(プランによる) 翌月1日

大手キャリアの場合、制限後でも最大1Mbps前後が維持されるプランが多く、LINEやメール・簡単なWeb閲覧は継続して使えることが多いです。ただし、プランや契約内容によって異なるため、各社の公式サイトで確認することをおすすめします。

また、楽天モバイルは月間データ無制限プランを提供しており、国内では速度制限がかかりにくい点が特徴の一つです(パートナー回線エリアでは上限あり)。

格安SIMの制限速度はさらに遅い?

格安SIM(MVNO)は大手キャリアより月額料金が安い分、速度制限後の通信速度が大手より遅くなるケースが多い傾向があります。

タイプ 制限後の速度(目安) 特徴
大手キャリア 最大1Mbps前後 比較的安定した低速通信が可能
格安SIM(MVNO) 最大200kbps〜300kbps テキスト通信は可能、画像は重い
サブブランド(UQ・Y!mobile) 最大1Mbps前後 大手に近い速度を維持しやすい

格安SIMの200kbpsは、LINEのテキスト送受信はできますが、画像の読み込みやWeb閲覧はかなりストレスを感じるレベルです。コストを重視して格安SIMを選ぶ場合は、制限後の速度も比較ポイントに加えるとよいでしょう。

SIMの種類や選び方について詳しくは、物理SIM vs eSIM比較の記事もあわせて参考にしてみてください。

制限後の速度(目安)と使える用途

制限後の速度ごとに、実際にできることの目安をまとめました。

速度 できること 難しいこと
1Mbps LINE・メール・音楽再生・低画質動画 HD動画視聴・大容量ダウンロード
300kbps LINE(テキスト)・メール・テキスト系Web 画像の多いSNS・動画・地図
200kbps LINEのテキスト送受信・音声通話 ほぼすべての画像・動画コンテンツ

制限がかかっていても音声通話は速度に左右されないため、電話はいつもどおり使えます。緊急時の連絡手段として覚えておくと安心です。

通信制限を解除する方法

通信制限がかかってしまったとき、解除する方法はいくつかあります。状況に合わせて最適な手段を選ぶことが大切です。急ぎの用事があるのか、月末まであと数日あるのかによって、取るべき対応が変わってきます。

以下の4つの方法を順番に解説します。

翌月まで待つ(リセット日を確認する)

最もシンプルな方法は、翌月のデータ容量がリセットされるのを待つことです。多くのキャリアでは毎月1日にデータ容量がリセットされ、速度制限が自動的に解除されます。

ただし、キャリアや契約プランによってリセット日が異なる場合があります。「毎月1日」ではなく「契約開始日の応当日」に設定されているプランもあるため、マイページやアプリで自分のリセット日を確認しておきましょう。

確認方法 手順
キャリア公式アプリ 「データ使用量」や「残りGB」の画面でリセット日を表示
マイページ(Web) ログイン後、契約情報・プラン詳細から確認
スマホの設定 「モバイルデータ通信」設定から使用量の集計期間を確認

月末まで数日しかない場合は、Wi-Fiを活用しながら待つのが最もコストがかからない選択肢です。

追加データを購入する

急ぎでデータ通信が必要な場合は、追加データ(データチャージ)を購入する方法があります。大手キャリアも格安SIMも、多くのサービスでアプリやマイページから追加購入が可能です。

追加データ量 料金の目安 向いている用途
1GB 200〜550円程度 急ぎのWeb閲覧・地図確認
3GB 500〜1,000円程度 数日分の通常利用
5GB以上 1,000〜2,000円程度 動画視聴・テザリングあり

料金はキャリアやプランによって大きく異なります。毎月追加購入が必要な状況が続くようであれば、プラン自体を見直すほうが長期的にはコストが抑えられることが多いです。

Wi-Fiに切り替える

追加費用をかけたくない場合は、Wi-Fiに接続して通信制限を回避するのが現実的な方法です。自宅に固定回線がある場合はすぐに切り替えられます。外出先でも、以下のような場所でWi-Fiが利用できます。

  • カフェ・ファストフード店(無料Wi-Fiあり)
  • コンビニ(セブン-イレブン・ローソン・ファミリーマートなど)
  • 駅・空港・ショッピングモール
  • 図書館・公共施設

ただし、フリーWi-Fiはセキュリティリスクがある場合もあります。ネットバンキングや個人情報の入力は避けるのが無難です。

低速モードを上手に使う

キャリアや格安SIMの中には、通常の高速通信を使わずに低速モード(節約モード)に切り替えて利用できるサービスもあります。低速モードに設定しておくと、データ容量を消費せずにLINEやメールなどの軽い通信だけ使えるため、月末のデータ節約に役立ちます。

対応しているかどうかはキャリアやプランによって異なります。公式アプリの設定画面で「節約モード」「低速切替」などの項目を確認してみてください。

通話付きプランとデータ専用プランの違いについては、こちらの記事も参考にしてみてください。

通信制限にかかりにくくするコツ

通信制限は、少し意識を変えるだけでかなり防ぎやすくなります。毎月制限がかかってしまう方の多くは、データ使用量を把握していないことが原因です。日頃の習慣と設定の見直しで、制限知らずの使い方ができるようになります。

データ使用量を毎日チェックする習慣

通信制限を防ぐ一番の近道は、自分が今どれくらい使っているかを把握することです。残りのデータ容量を定期的に確認するだけで、使いすぎに気づくタイミングが早くなります。

確認方法は以下のとおりです。

確認手段 特徴
キャリア公式アプリ 残りGB・リセット日・使用履歴が一目でわかる
iPhoneの設定(モバイル通信) アプリごとの使用量を確認できる(月次リセット必須)
Androidの設定(ネットワーク) データ使用量の上限アラートを設定できる

AndroidはデータOSの設定から「データ使用量の警告・上限」を設定しておくと、一定量を超えたときに通知が届くので便利です。iPhoneの場合はキャリアアプリのプッシュ通知を活用しましょう。

動画・アプリの設定を見直す

データ消費の大半は動画視聴と自動更新です。以下の設定を変えるだけで、消費量をかなり抑えられます。

設定項目 対策
YouTubeの画質 モバイル通信時は「480p以下」に設定する
Netflixのダウンロード 視聴はWi-Fi接続時にダウンロードしてオフライン再生する
アプリの自動更新 「Wi-Fi接続時のみ更新」に設定する
写真・動画のクラウド同期 iCloud・Googleフォトの同期をWi-Fi限定にする
SNSの自動再生 InstagramやXの動画自動再生をオフにする
地図のオフラインマップ よく使うエリアをWi-Fi環境でダウンロードしておく

特にアプリの自動更新とクラウド同期は、気づかないうちにデータを大量消費しているケースが多いです。まずこの2つをWi-Fi限定に変えるだけでも、月のデータ消費量が大きく変わることがあります。

プランのデータ容量を見直すタイミング

設定を工夫しても毎月制限がかかる場合は、そもそものデータ容量が生活スタイルに合っていない可能性があります。以下を目安に、プランの見直しを検討してみましょう。

  • 毎月制限がかかる→ 現在のプランよりデータ容量が多いプランへの変更を検討
  • 毎月データが大量に余る→ 容量を落としてコストを削減できる可能性あり
  • 月によってムラがある→ 繰り越し可能なプランや、使った分だけ払う従量制プランが向いているかも

プランを変える際は、制限後の速度・テザリングの可否・繰り越しの有無なども合わせて確認すると、より自分に合った選択ができます。APN設定が必要な格安SIMへの乗り換えを検討している方は、APN設定ガイドも参考にしてみてください。

よくある質問

  • A多くのキャリアでは翌月1日にデータ容量がリセットされ、速度制限も自動的に解除されます。ただし、契約開始日を基準にリセットされるプランもあるため、キャリアの公式アプリやマイページでご自身のリセット日を確認しておくと安心です。
  • A主に2つの原因が考えられます。1つは、直近3日間で大量のデータを使用したことによる一時的な速度制限。もう1つは、昼12時前後や夜20〜22時台などの混雑時間帯によるネットワーク遅延です。特に格安SIMはこの時間帯に速度が落ちやすい傾向があります。
  • Aはい、音声通話はデータ通信の速度制限の影響を受けません。通信制限がかかっていても、通常どおり電話の発着信は可能です。ただし、LINEやZoomなどのインターネット経由の通話は速度制限の影響を受けるため、品質が低下することがあります。
  • A格安SIM(MVNO)は制限後の速度が最大200kbps〜300kbps程度になるケースが多く、大手キャリアの最大1Mbps前後と比べると遅い傾向があります。LINEのテキスト送受信や音声通話は利用できますが、画像の多いWebページやSNSの閲覧はかなり重く感じることがあります。契約前に制限後の速度も確認しておくことをおすすめします。
  • AまずWi-Fiに切り替えるのが最も手軽な対処法です。自宅のWi-Fiのほか、コンビニやカフェのフリーWi-Fiも活用できます。また、制限中にアプリの大型アップデートや動画のダウンロードはWi-Fi接続時まで後回しにしましょう。急ぎの場合はキャリアのアプリから追加データを購入する方法もあります。
  • A毎月制限がかかる場合は、現在のプランのデータ容量が生活スタイルに合っていない可能性が高いです。まず動画の画質設定やアプリの自動更新をWi-Fi限定に変える対策を試してみてください。それでも改善しない場合は、データ容量の多いプランへの変更を検討するタイミングかもしれません。追加データを毎月購入するよりも、プランを変えるほうがコストを抑えられるケースが多いです。

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櫛引 優希

監修者

櫛引 優希

freedoor株式会社 代表取締役|WiFi・通信事業 / Webマーケティング専門家

Webマーケティング歴11年。SEO・コンテンツ戦略・広告運用を軸に、累計200社以上の集客改善を支援。自社でもメディア運営やWiFi関連事業(ギガまねきWiFiなど)を立ち上げ、光回線事業では部長として事業推進を担った経験を持つ。通信ジャンルを現場の最前線で見てきた実務家として、WiFi・SIM・光回線に関する情報を実体験にもとづき監修している。近年は生成AIを活用したDX設計・営業支援にも注力し、企業の集客構造の最適化を支援。

  • WiFi・通信事業
  • 光回線
  • SEO戦略
  • AIO設計
  • Webマーケティング

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