停電すると、光回線やホームルーターは電源が切れて使えなくなります。
災害時の通信手段は「スマホ+バッテリーで動くモバイルWiFi+モバイルバッテリー」の組み合わせで備えるのが基本です。
複数キャリアの電波を使えるクラウドSIM型のモバイルWiFiなら、普段使いしながら非常用の回線としても持っておけます。
地震や台風で停電したとき、家のWiFiがどうなるか知っていますか。
「スマホがあるから大丈夫」と思っていても、いざとなると不安になりますよね。
実は、家のWiFiの多くはコンセントの電気がないと動きません。
停電した瞬間に、ネットも止まってしまうケースがほとんどです。
さらに大きな災害では、スマホの電波もつながりにくくなることがあります。
家族の安否確認や、避難情報のチェック。
災害時こそ、ネットにつながることが命綱になります。
だからこそ、平常時のうちに「停電しても使える通信手段」を用意しておくことが大切です。
- 停電・災害時に家のWiFiやスマホがどうなるか
- 災害時に使える通信手段4つの違いと使い分け
- 防災用にモバイルWiFiが向いている理由と選び方
- いざという時に慌てないための準備と使い方
水や食料と同じように、通信も「備えるもの」のひとつです。
防災グッズはそろえたけれど、通信の備えはまだという方は、ぜひ参考にしてください。
停電・災害時、家のWiFiは使える?
停電すると光回線やホームルーターは電源が切れるため使えません。バッテリーで動くモバイルWiFiなら停電中も通信できます。
家のWiFiが止まる理由は、とてもシンプルです。
回線をつなぐ機器が、すべてコンセントの電気で動いているからです。
一方で、スマホやモバイルWiFiは内蔵バッテリーで動くので、停電直後も使えます。
ただし、大きな災害ではスマホの電波そのものが弱くなることもあります。
携帯電話の基地局(スマホの電波を出しているアンテナ設備)も、停電や回線の断線で止まることがあるからです。
「家のネット」と「スマホの電波」の両方にリスクがあると考えておくと、備え方が見えてきます。
光回線・ホームルーターが停電で止まる理由
光回線を使うには、ONU(光回線の信号を変換する機器)とWiFiルーターが必要です。
どちらもコンセントにつないで使う機器なので、停電すると動かなくなります。
コンセントに挿して使うホームルーターも同じです。
判断の目安は、「その機器がコンセントにつながっているかどうか」です。
コンセントにつながっている機器は、停電中は使えないと考えておきましょう。
スマホ回線もつながりにくくなる
スマホの電波を出している基地局は、停電に備えて予備のバッテリーや発電機を持っています。
ただ、停電が長引いたり、基地局につながる回線(伝送路)が切れたりすると、電波が止まる「停波」が起きます。
また、災害直後は安否確認の電話が一気に集中します。
回線が混み合う「輻輳(ふくそう)」が起きると、電話がかかりにくくなるケースが多いです。
一般に、音声通話よりもメッセージやSNSなどのデータ通信のほうがつながりやすい傾向があります。
- 契約しているキャリアの基地局が止まると、そのエリアで圏外になる
- 安否確認の電話が集中し、通話がつながりにくくなる
- 停電中は充電できず、バッテリー切れで連絡手段そのものを失う
能登半島地震では何が起きた?
2024年1月の能登半島地震では、通信にも大きな影響が出ました。
総務省のまとめによると、主な状況は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基地局の停波 | 携帯4社合計で最大839局(2024年1月3日時点) |
| 停波の主な原因 | 停電が68.5%、伝送路断が57.8%(重複あり) |
| エリアへの影響 | 震度6強以上の6市町で、最大約7割のエリアに支障 |
(出典:総務省「令和6年版 情報通信白書」/総務省 IPネットワーク設備委員会資料(2024年8月))
停波の原因の多くが「停電」と「回線の断線」だったことがわかります。
つまり、災害時の通信は「端末の電源」と「回線をひとつに頼らないこと」がカギになります。
この2つをどう備えるかは、このあと詳しく解説します。
災害時に使える通信手段は?4つを比較
災害時の通信手段は、スマホ・モバイルWiFi・00000JAPAN・災害用伝言ダイヤル171の4つを組み合わせて備えるのが基本です。
どれかひとつに頼ると、それが使えなくなった瞬間に連絡手段がなくなります。
大切なのは、「普段使う手段」と「いざという時の予備」を分けて持っておくことです。
まずは4つの違いを表で整理します。
| 通信手段 | 停電中 | 持ち出し | 費用 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| スマホ | 使える | できる | 契約中の料金 | 1社の回線のみ。電池切れに注意 |
| モバイルWiFi | 使える | できる | 月額料金がかかる | 平常時の契約・充電が必要 |
| 00000JAPAN | 開放エリアのみ | 不要 | 無料 | 場所が限られる。暗号化なし |
| 災害用伝言ダイヤル171 | 電話がつながれば使える | 不要 | 通話料(発信元による) | 音声の伝言のみ |
スマホ(キャリア回線)
いちばん身近な通信手段です。
停電してもバッテリーがあれば使えますし、緊急速報(エリアメール)も受け取れます。
ただし、使えるのは契約しているキャリアの回線だけです。
そのキャリアの基地局が止まると、圏外になってしまいます。
判断の目安は「スマホの電池残量」です。
災害時はスマホが情報収集・連絡・ライトの役割をすべて担うので、電池の減りが早くなりがちです。
モバイルWiFi(ポケットWiFi)
バッテリーで動く持ち運び型のWiFiルーターです。
停電中も使えて、スマホやタブレットなど複数の端末をまとめてネットにつなげられます。
スマホとは別の回線を持てるので、「スマホがつながらない時の予備回線」になるのが強みです。
防災用としての詳しいメリットは、このあと解説します。
00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)
00000JAPANとは、大規模災害時に通信事業者などが無料開放する公衆無線LANで、契約しているキャリアに関係なく使えます。
2016年の熊本地震で初めて開放され、その後も豪雨や台風などの災害で提供されています。
2023年9月からは、携帯電話の大規模な通信障害が起きたときにも開放される仕組みになりました。
(出典:NTTドコモ 報道発表資料(2023年9月4日))
- ✕通信が暗号化されていないため、ネットバンキングやパスワード入力は避ける
- ✕開放されるのは被災地の対応スポットのみで、どこでも使えるわけではない
- ✕スポット周辺に人が集まると、つながりにくくなることがある
災害用伝言ダイヤル171・災害用伝言板(web171)
NTT東日本・西日本が提供する安否確認サービスです。
171に電話して声を録音すると、家族がその伝言を再生できます。
録音できるのは1件あたり30秒以内です。
ネットからテキストで伝言を残せる「災害用伝言板(web171)」もあります。
判断の目安は「家族で使い方を一度試したことがあるか」です。
毎月1日・15日、正月三が日、防災週間(8月30日〜9月5日)などに体験利用できます。
(出典:NTT東日本 報道発表資料)
- 情報収集と連絡のメインはスマホ
- スマホがつながらない時の予備回線はモバイルWiFi
- 避難所などで使える無料の選択肢は00000JAPAN
- 安否確認の最終手段は災害用伝言ダイヤル171
防災用にモバイルWiFiが向いている4つの理由
モバイルWiFiが防災に向いているのは、停電中もバッテリーで動き、スマホとは別の回線を確保できるからです。
先に見たとおり、災害時の通信は「電源」と「回線の分散」がカギです。
モバイルWiFiは、この2つを1台でカバーできます。
さらに、家族の端末をまとめてつなげたり、避難先に持ち出せたりと、非常時に役立つ場面が多いです。
バッテリー駆動で停電中も使える
モバイルWiFiは内蔵バッテリーで動きます。
コンセントが使えない停電中でも、充電が残っていればすぐにネットにつながります。
モバイルバッテリーから充電できる機種なら、長時間の停電にも対応しやすくなります。
判断の目安は、「普段から満充電に近い状態で置いておけるか」です。
防災用として持つなら、充電した状態で保管しておくのが基本です。
スマホとは別の回線を持てる
スマホの回線とモバイルWiFiの回線が別のキャリアなら、片方が止まっても、もう片方でつながる可能性があります。
これが「回線の分散」です。
とくに、複数のキャリアの電波を使えるクラウドSIM(端末にSIMを挿さず、ネット経由で最適な回線を割り当てる仕組み)のモバイルWiFiは、1社の回線に頼らずにすみます。
ただし、そのエリアのすべてのキャリアが停波している場合は使えない点は覚えておきましょう。
家族の複数端末をまとめてつなげる
モバイルWiFiは、1台で複数のスマホやタブレットをネットにつなげます。
家族のスマホのデータ容量が少なくても、モバイルWiFi経由で情報を集めたり、連絡を取ったりできます。
判断の目安は「家族の人数+タブレットなどの台数」が同時接続できる台数に収まるかです。
避難所・車中泊にも持ち出せる
手のひらサイズなので、非常持ち出し袋にも入ります。
避難所や車中泊先でも、自分専用のネット環境を確保できるのは心強いですよね。
00000JAPANと違って暗号化された自分の回線なので、個人情報を扱う連絡も比較的安心して行えます。
気になる点のうち、月額料金の問題は「普段使い」と「防災用」を1台で兼ねることで解決できます。
選び方のポイントは、次の章で整理します。
防災用モバイルWiFiの選び方|4つのチェックポイント
防災用モバイルWiFiは、複数キャリアの電波対応・データ容量・バッテリー持ち・平常時の料金の4点で選ぶと失敗しにくいです。
防災用だからといって、特別な機種が必要なわけではありません。
大事なのは、「非常時につながりやすいか」と「普段も無理なく使い続けられるか」の2つです。
使わないまま解約してしまっては、いざという時に手元にありませんよね。
- 複数キャリアの電波を使えるか
- データ容量と速度制限の条件
- バッテリーの持ちと充電方法
- 普段使いもできる料金・契約条件か
どのキャリアの電波が使える?
防災用としていちばん重視したいポイントです。
1社の回線しか使えないモバイルWiFiだと、そのキャリアの基地局が止まった時点で使えなくなります。
スマホと同じキャリアだと、回線の分散にもなりません。
判断の目安は、「スマホとは違う回線、または複数キャリアの回線を使えるか」です。
クラウドSIM型なら、エリアや建物の環境に合わせて使える回線を自動でつかむ仕組みのものがあります。
データ容量は足りる?
災害時は、ニュースや自治体の情報、SNSでの安否確認など、データ通信が増えがちです。
家族で1台を共有するなら、なおさら容量に余裕がほしいところです。
チェックしたいのは、容量の上限が「1か月単位」か「1日単位」かです。
月単位だと、使いすぎた月は残りの期間ずっと低速になることがあります。
1日単位で毎日リセットされるタイプなら、翌日には元の速度に戻ります。
バッテリーは何時間もつ?
停電中はコンセントで充電できないので、バッテリーの持ちは重要です。
公式サイトの「連続通信時間」や「バッテリー容量」を確認しましょう。
判断の目安は、「スマホと同じケーブル(USB Type-Cなど)で充電できるか」です。
同じケーブルなら、モバイルバッテリー1台でスマホとモバイルWiFiの両方を充電できます。
平常時も使える料金か?
防災専用で持つと、使わない月も料金がかかります。
外出先や自宅でも普段から使える料金・容量なら、無駄になりません。
月額が一定の定額制か、契約期間や解約時の費用はどうかも確認しておきましょう。
| タイプ | クラウドSIM型のモバイルWiFi(端末はレンタル) |
| 月額料金 | ずっと定額 4,180円(税込) |
| データ容量 | 1日33GBまで高速、毎日リセット(超過後は128kbps) |
| 対応回線 | ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルから、エリアに合わせて自動で接続 |
| 同時接続 | 最大10台 |
| 契約条件 | 端末代・事務手数料は実質0円。2年未満の解約は解約手数料4,180円(税込) |
※2026年10月時点の公式サイト情報です。回線はお客様側で選べず、電波環境によっては利用できない場合があります。最新情報は公式サイトで確認してください。
4キャリアの回線に対応し、1日ごとに容量がリセットされる定額制なので、普段使いと防災の備えを1台で兼ねやすいのが特徴です。
最大10台つなげるので、家族みんなで使う場面にも向いています。
工事不要ですぐにネットを使いたい方は、限界突破WiFiがおすすめ!
限界突破WiFiは、家の中はもちろん外出先でも快適にインターネットが楽しめるモバイルWi-Fiサービスです。
面倒な回線工事は一切不要で、端末が届いたその日からすぐに利用開始が可能。
「引っ越してすぐにネットを使いたい」「外でもデータ容量を気にせず動画を見たい」「複雑な設定は避けたい」という方でも、わかりやすいシンプルな料金プランとサポートで安心して利用できます。
まずは公式サイトで、対応エリアや詳しいプラン内容を確認してみてください。
いざという時に慌てないための準備と使い方
防災用のWiFiは、平常時に「充電・接続テスト・連絡方法の共有」の3つを済ませておくことで、災害時にすぐ使えます。
モバイルWiFiを持っていても、電池が切れていたり、つなぎ方がわからなかったりすると役に立ちません。
災害時は気持ちも焦るので、平常時のうちに準備しておくのがいちばんの備えです。
ここでは、準備・電源の確保・使い方・持ち出しの4つに分けて整理します。
平常時にやっておく準備
まずは、次の5つを済ませておきましょう。
一度やっておけば、あとは定期的に見直すだけです。
停電中の電源はどう確保する?
停電が長引くと、いちばん困るのが充電です。
電源の選択肢を知っておくと、状況に合わせて使い分けられます。
| 電源 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| モバイルバッテリー | 軽くて持ち出しやすい。普段の充電忘れ対策にも使える | すべての人 |
| 車のシガーソケット・USB | エンジンをかければ充電できる。換気と燃料に注意 | 車を持っている人 |
| ポータブル電源 | 容量が大きく、家族の端末をまとめて充電できる | 家族が多い人・在宅避難を想定する人 |
| ソーラー充電器 | 日光があれば充電できる。天候に左右される | 停電の長期化に備えたい人 |
判断の目安は、「家族全員のスマホ+モバイルWiFiを、少なくとも数回充電できるか」です。
まずはモバイルバッテリーを1台用意し、必要に応じてほかの電源を足していきましょう。
通信とバッテリーを長持ちさせる使い方
災害時は、限られた電池と回線を上手に使うことが大切です。
次のポイントを意識すると、長く使い続けやすくなります。
- ✓連絡は通話よりもメッセージやSNSを優先する
- ✓動画の視聴は控え、テキストの情報を中心に集める
- ✓スマホの画面を暗くし、低電力モードをオンにする
- ✓使わない時間はモバイルWiFiの電源を切る
- ✓アプリの自動更新やバックアップを一時的に止める
非常持ち出し袋に入れる通信グッズ
通信の備えは、持ち出し袋にまとめておくと安心です。
最低限、次のものを入れておきましょう。
- モバイルWiFi(満充電)
- モバイルバッテリーと充電ケーブル
- WiFiのSSID・パスワードのメモ
- 家族や親せきの電話番号を書いた紙
- 電池式または手回し式のラジオ
スマホの電池が切れると、電話番号がわからなくなることがあります。
大切な連絡先は、紙にも書いておくのがおすすめです。
よくある質問
-
A使えます。ポケットWiFi(モバイルWiFi)は内蔵バッテリーで動くため、充電が残っていれば停電中も通信できます。ただし、周辺の基地局が停電や回線の断線で止まっている場合はつながりません。
-
Aホームルーターはコンセントの電気で動くため、停電中は使えません。ポータブル電源があれば動かせる場合もありますが、持ち出しにも向いていないため、防災用としてはバッテリーで動くモバイルWiFiのほうが使いやすいです。
-
A契約しているキャリアに関係なく、誰でも無料で使えます。ただし、緊急時の使いやすさを優先して通信が暗号化されていないため、ネットバンキングやパスワードの入力は避けましょう。
-
A避難所によっては、00000JAPANや自治体の無料WiFiが使える場合があります。ただし、すべての避難所に用意されているわけではなく、人が集まるとつながりにくくなることもあります。自分のモバイルWiFiを持っておくと安心です。
-
AスマホやモバイルWiFiの機種によって異なりますが、一般的には10,000mAhクラスがひとつの目安とされています。家族で使う場合や停電の長期化に備える場合は、容量の大きいものを選ぶか、複数台用意すると安心です。
-
A兼ねて問題ありません。むしろ普段から使っていれば、つなぎ方に慣れていて、いざという時も慌てずにすみます。外出先から帰ったら充電しておく習慣をつけておくのがポイントです。
工事不要ですぐにネットを使いたい方は、限界突破WiFiがおすすめ!
限界突破WiFiは、家の中はもちろん外出先でも快適にインターネットが楽しめるモバイルWi-Fiサービスです。
面倒な回線工事は一切不要で、端末が届いたその日からすぐに利用開始が可能。
「引っ越してすぐにネットを使いたい」「外でもデータ容量を気にせず動画を見たい」「複雑な設定は避けたい」という方でも、わかりやすいシンプルな料金プランとサポートで安心して利用できます。
まずは公式サイトで、対応エリアや詳しいプラン内容を確認してみてください。
